久しぶりに短編。
全斜体字とかは見づらいのでヤメにしました。



 草原を吹き抜ける一迅の風。
 ザァァ…という緑のざわめき以外に立つ音も無く、僕は今日もここに居る。
 広がる大地の心を抜けていくような清廉さとは裏腹に、空はどこまでも雲が覆い尽くしていた。
 灰色の空は、しかしまだ明るい。寄る辺無き身を冷たく濡らす忌々しき「天の恵み」の気配は感じられなかった。
 ――――もっとも。
 此処に於いて、それは恵みなどで有りはしないのだが。

 
 …また、誰かが歩いてる。
 この丘に座って、ただ一人留まっている変わり者は僕ぐらいだろう。
 地平線まで埋める草原も、歩いて行けばいずれは尽きる。否、“カタチを変えて、その人の前に現れる”。
 だから、どこへ行こうと多少の差は有れど、心が視出すものは大して変わりはしない。
 …あの歩いている彼だか彼女だかは、何を求め彷徨っているのか。
 ……そんなことは僕には知りようもないし、興味も無い。
 ……どうせ、お互いに姿も見えないのだから。

 
 時間とともに、曇天もまた暮れてゆく。
 本当に短い昼など問題にならない。赤く雲が焼けていく夕方こそが、ここの真の時間。
 そして短い夜が明け、また短い昼が過ぎて、再び長い夕方に戻っていくのだ。

 
 その夜の間に。
 いつものような誰かとは違う、圧倒的な存在感を湛えた何かが僕の感覚を強烈に刺激した。
 振り向かずにはいられなかった視線。
 その先には、今まさにあることを認識した――――確かに先刻までは無かった、だが此処では知覚している風景が突如変わる事など特段珍しいことでもないが――――風を受けながらもさざ波一つ立てずに曇り空を正確に映し出す湖面、そのほとりに佇む小さな、しかし視える本質はあまりにも巨(おお)きく、あまりにも猛々しい……年端もいかない少女。

 久しく覚えた感情が一つ、だが自分でも驚くほどに意義を持たざるその“恐怖”には、僕を動かす力などありはしなかった。
 それでもその感情を読まぬ湖、つまり、そこは僕を拒絶した、本来のこの“場”とは異なる…恐らくは少女が半ば無理矢理にねじ込んだ“場”なのだ。
 突如自身の“場”を侵された僕がそれでも微動だにしなかったのは、…やはり、ひどく錆び付いてしまったからだろう、或いは、もう、此処に於いてすら、どうでも良かったからかも知れない。
 僕を裏切り続ける湖は、更にその姿を変える。水面に一点、輝きが零れ落ちた。
 埋め尽くしていた雲が綻び出し、そこから真円を描く月が顔を覗かせ、やがて全てを曝け出した。…………空は、未だ曇ったままなのに。
 湖面は最早天を映し出してはいなかった。そこは、もう、違う、“なにか”、なのだ。

 気が付くと、少女はもう顔が判別できるところまで近づいて来ていた。
 先程感じた攻撃性は微塵も見られないあどけない愛らしい顔、背も僕より随分低く、見た目の年は十歳少々と言ったところか。頭から伸びる大きなリボン、そのせいで伸びる彼女の影法師はまるで兎のように見えた。
 ――――果たして、確たる記憶が僕にはあった。
 いつだったろう、どこだったろう。
 時も場所も、整合する事は出てこない。それでも、彼女を僕は、憶えていた。

 
 「まだ、ここにいるの?」

 初めて言葉がその口から紡がれた。
 年相応の声色、ただ何気なく聞いたような裏を感じさせない言葉。
 その無邪気に、僕はもういつからか開いてないこの口を、懸命に動かした。

 「…うん」
 たった一言。

 ただひたすらにぼんやりとした、返事とも怪しい漏れ声に少女は続ける。
 「あるかないの? ほかのみんなみたいに」

 「…うん。歩かない」

 さっきのに加えてやっと出たのは、鸚鵡返し。
 この口を閉ざし、開くための相手もいなくなった頃から、そう、僕は確か、会話を億劫に感じていた。

 僕のつまらない反応に、少女は僅かずつ歩を進める。
 …そうだ、彼女は何故僕の前に?
 この空間に来た者は一律に、案内人とも言える存在がいるはず。
 共だってゆくことで、その人もそれぞれが歩いていく先へ行ける。
 いずれ、案内人が必要でなくなったときこそ…

 だが。
 僕にはそんなものは居なかった。
 居なかったからこそ僕はこうして、一つどころに留まり続けている。
 じゃあ、彼女は。
 そんな僕のための…案内人…?

 少女はさらに僕に近づく。思慮に耽る僕は動かない。
 ひたすらに無防備な僕の顔を、幼い表情が覘き込む様に屈み込んだ。


 …瞬間、たちまち総毛立つ感覚が、込み上げる冷や汗が、動くことも稀だった僕を激しく飛び退かせた。
 目の前のものに、僕に対する明確なプレッシャーを放たれていては、鈍感な僕でも逃げざるを得ない。
 地に手をついて飛びすさる直前、小さな微笑を湛えていた少女の唇の端はまるで獲物でも捕らえたかのように、ニイッ…と歪んでいた。


 「…愚物が。何一つ成し遂げず、唯此処に止まって諦観…
  悟ったつもりでもいるのか?」

 放たれた言葉もまた先程の少女のものとは異質、最初に起きた気配と同等の。
 凄まじい緊張感。一瞬たりとも気を抜けばその刹那に、そう、僕は…されてしまいそうな。
 … … ?
 とにかくさっきの思索など酷い思い違い、案内人などとんでもない。
 …大体最初から、何故か一人で此処に来てしまった僕なんかにはそもそも有り得ない事だろう。

 僕は彼女に何か言い返そうとして口を開いた。
 だが、出て来たのはただ怯えに染まった、震えて歯がカチカチと立てる情けない音だけだった。

 
 少女の影法師が――――光源など、湖の中の満月しか無いと言うのに、確かに伸びていたそれが――――不自然に形を変えてゆく。
 全てに逆らうように。その先は、湖へ向かって。
 湖面の月に届こうかという直前にそれは止まり、

 ――――肥大化した片一方のリボンの影が、まるで巨人の腕のように伸び上がり、地から起き上がり。

 ――――ただ映していたハズの満月を。
 “湖底から持ち上げた”。


 「よりにもよって、こんな処でまで無害ぶる所存か。
  此処でなら、この位やってみせろ」

 
 冗談じゃない。
 僕はどこにおいても、秩序は保たれるべきだと思う。だからこそこの空間に居た。
 それが、それのまま、許される処と信じて。
 …否。
 本当ならば、そう。
 突然に風景を変えてしまうような、こんな……場所で。
 例えばそう、周りの草原を、一瞬で森にすることも、荒野にすることも。
 僕自身がやろうと思えば、出来る程度でなくてはいけない……

 
 此処は。
 “そんな場所”、なのだ。

 
 
 
 いつしか少女の姿は消え失せていた。同時にあの湖も。
 曇り空には明るみが射し、短い夜の終わりを告げていた。

 …果たして、僕に何が出来るのか。
 自分は何も出来ない、ただ見守るぐらいしか、出来ることがないと思っていた。
 そうだ。
 何でもいい。例えこの草原から、この雲の下から出ることは適わなくてもいい。
 歩こう。僕も。

 …オレも。


 それが、自分が自分として、いずれは、本来此処に来るべき人が、案内人を不要とするようになる時まで――――。

利権

2006年12月8日 その他創作
 「…はあ、…はあ、… … …はぁ〜〜〜〜〜っ」
 荒い息を整えるように一発深呼吸。やれやれ、今回もなんとか撃退できたか…。
 さてっと。例によってさっさとここ離れて、誰にも見られないところで変身解かなきゃな。

 …と、そんなわけで僕は変身ヒーローという奴だったりする。
 突如名乗りを上げて暴れ出した悪の組織の怪人に両親を殺されてしまい、危うく僕もやられそうになったところを微妙な雰囲気の(奇妙な、ではない)白衣の中年男に助けられ、怪しみながらついていったらいきなり改造手術されて今こんなである。
 まあ、僕のほうにしても両親を殺した怪人をこの手でボコれて満足したんだけど、この中年男が年甲斐も無く正義を振りかざす困ったおっさんで「組織を壊滅させねば君の復讐は終わったとは言えんっ!」とか言い出して僕の体を元に戻すのを拒みやがった。
 その上おっさんの持ってる「正義の意思」ってやつは悪の組織に対してだけじゃなく普段の生活一つとっても合わなくちゃならないらしく、しょっちゅうボランティアに参加させられている。面倒だっつうのに…

 「あー疲れた」
 「ご苦労さん! 今日はもう大丈夫だから帰って休んでな」
 で、とどめは悪の組織との戦いですらタダ働きときたもんだ。疲れて研究所に戻ってもメシの一つも出してくれない。
 「…毎度思うんだけどさ。おっさん僕にどんだけ無賃労働させるつもりなワケ?」
 僕の言葉におっさんはぴくっと片眉を上げた。
 「無賃とはなんと! オノレが救った人々の笑顔に加え、そんな人々の平和を乱す怪人をその手でぶち倒せるという二つの喜びに勝る価値など他に無かろうが!」
 「そりゃ怪人をしばき倒せるのはストレス解消にすっごく役立ってますけど、どっちも腹はふくれないでしょうが! 大体そのストレスもほとんどおっさんのせいだし」
 ほんっとに正義にしても微妙なところがあるしなあ…ぶち倒せるって。
 「武士は食わねど高楊枝だっ!」
 「それで負けたらどうすんですか!」
 「他の者のシフトを伸ばして移すに決まっているっ!」
 うわああああ。これだから。
 さっき、今日はもう大丈夫、と言った理由がこれである。悪の組織は無論組織らしく数が揃っており、二十四時間体制で平和を乱そうと頑張っているわけで…
 それを食い止める僕らも昼夜問わずに張ってなくてはいけないんだけど、休まないわけにもいかないので頭数の分だけシフトを組んで一人一人対応しているのだ。
 本来僕らは戦隊のはずなのに、集まったことなど一度も無い。見たことすら無い人もいる始末…ちなみに専用マシンなど無いし、当然合体ロボットも無い。無い無いづくしだ、しぃっと。
 「つーか、僕たちにこんな改造手術できるぐらいなら少しはお金あるんでしょ! マシン作れとか言わないからメシぐらいくださいよ!」
 「だが断る!」
 「ふざけんなー! おっさん、僕の血縁全滅してるってこと絶対忘れてるだろー!」
 気がついたら知ってる大人の親類縁者全員悪の組織に殺られてるなんて、ひどすぎる。収入ゼロだよ。
 幸いにして叔父が僕宛てに遺産を残してくれたが、大した量もなくて学費に充てたらそれこそ食うや食わざるやの生活で…
 「心配無用、お前の伯母を殺した怪人なら目星がついとるから現れたら真っ先にお前に任させてやるぞ!」
 「そういう意味じゃねー! しかもその伯母って借金漬けでその上いとこ虐待してたオニババだよ! 仇取るどころかその怪人に感謝したいよ!」
 いとこはそのまま孤児施設に引き取られていったから良かったけど。
 「むぅ! 何であろうと命は命、奪うなど許されん! それを喜ぶとは何事か!」
 「問題ある親戚ってホントに厄介なんだよ! 命がどうとか言いたく無いわい!」
 延々終わらないのか、この言い合い…
 そう思ったところで入り口のドアが叩かれ、そのままガチャッと開いた。
 「聞いてたぞレッド! わかる、わかるぞその気持ちッ! うちのババアと同じくらいウザいッ!」
 出てきたのは僕の次のシフトに当たっている三十前の男…うあああこいつもいたんだっけ…
 「あんたは黙ってろよピザデブニートの元引きこもり! ていうかレッドって呼ぶな!」
 「何でそんなに冷たいんだああ! 仲間なんだから仲良くやろうゼ!」
 「うむ、イエローの言う通りだ!」
 「別に悪くも無い実の母親をウザがるニートに同調してんなよおっさん!」
 こんなのと仲間なんて鳥肌モノだよ。それにこいつの母親とは会ったことあるけど、苦労してそうだけど笑顔をたやさない穏やかな人だったぞ。
 「家族もちゃんと生きてて食うに困らないあんたに口出しされたくないんだよ! もういい僕は帰る!」
 「うわー、お前はレッドなんだからもっと明るい熱血少年じゃなきゃダメじゃ…」
 バタン、と後ろ手に入り口を閉めた。
 どうせ居ても余計に疲れるだけだし。メシなんか期待できないし。
 なおも正義をがなり続ける研究所を後に、僕は帰路につくことにした。



 レッドがいなくなり、イエローも(私服で)パトロールに出かけた後。
 「騒がしかったようだけど…二人とも、お出かけしたの?」
 研究所の奥から出てきたのは、おっさんこと博士、の娘。残念なことに顔は美人の真逆だ。
 「うむ。そろそろレッドに隠し通すのはつらくなってきたかも知れん」
 博士が薄汚れた白衣を着ているのは初めからなのでレッドは気づいてないが、これは完全に彼の一張羅で代えは無く、娘もまた同じだった。
 「お父さんもいい人だから、レッドくんみたいな子を見捨てられなかったのは分かるけど」
 「………」
 「苦しいのはうちも同じだから」
 「………全く。何故学会も国も、ここまで堂々とやっている我々に対して何もしてくれないのだ」
 かつて人体をデメリットなく強化できる理論を学会に発表し一笑に付された博士は、悪の組織の名乗り上げにここぞとばかりにその理論を実地で臨床、結果全くの大成功で自衛隊も寄せ付けない怪人の撃破に数々の大きい貢献をしたにも関わらず、どこからも全くの音沙汰無しである。
 それどころかここしばらくは完全にこちら任せにしているのか、自衛隊も出てこないようになった。
 「最近じゃ、ブラックさんまで『助けてやった奴ら、感謝の一言も無いどころか逆に俺を見て訝しげな目で見たり、逃げたりしやがる』って…」
 「…これほどまでに人心が廃れているとは……正義はもはや誰も認めてくれないのか」
 自分たちは完全に体よく利用されている、とは信じたくない彼らだったが…
 学会は一度笑って追い出した相手に頭を下げるほどの屈辱は無いと思っており。
 国は勝手に出てきて勝手に怪人を倒してくれる彼らを自浄作用、都合がいいとしか思ってなく。
 彼らはレッドならずとも全くの無収入。必死の草分け的ボランティア活動も誰も見てやしなかった。

 正義のヒーローたちに対して、現実はあまりにも冷淡で、自分勝手、私利私欲の塊に過ぎなかった。


久しぶりに単独ネタ。一話完結だと気が楽ですな。
…にしても世の中こんなんばっかだと思います。もし現実に怪物襲撃とかなっても特撮っぽくなるの無理ですから。
 数年前まだこの国が平和だったころ、村の人々と一緒に城下町の祭典に来たことがあった。
 今目の前に現れた女性は、髪に違いがあるとは言えその時に見た皇女に瓜二つなのだ。

 「これで、全員ですか?」
 彼女の言葉で我にかえる。
 「はい。突入するにはいささか数が多いかも知れませんが、戦闘を考えるとこれくらいは必要かと」
 見回してみると結構な人数が揃っている。以前短髪の女性と一緒にいた髭の男もその中に居た。
 「…そうですね。では…」
 「ちょ、ちょっと待った!」
 一斉に周りの目線が集中して少したじろぐが、構わずダルマは言葉を続けた。
 「ある程度事情は飲み込めたけど、まだ分からないことも多くて…」
 皇女は傍らに立つ短髪の女性を振り返る。
 「いえ、申し訳ございません…状況から最適な処置を取った為です。
  …悪いけど、そんなに時間が無いの。後はサイレンから聞いてちょうだい」
 サイレンという名前は聞き覚えている。髭の男のことだったはずだ。
 「いいですか? 打ち合わせ通り少しずつ時間をずらして所定の場所に集合。各自行動を開始しましょう」
 皇女の言葉に短髪の女性、ナイアと髪を逆立てている男が一緒に足早に出て行った。

 「済まないな、ぎりぎりまでだんまりで」
 「いや、ちょっと確認したかったから」
 ダルマも一応壁越しに聞いた話でこれから何をするかは理解していた。
 現在城は堅く閉じられており、悪政に対して反旗を翻した者達が多数のレジスタンスを結成、ここはその一つであること。
 話の流れから、恐らく今日が大々的な作戦の決行。ここの人員が突入班で、他は大体陽動に周っているかと思われた。
 「理解が早いな…驚いたぞ。それで、まだ分からないことはあるかい」
 「名前」
 「なるほど…お前も聞くか?」
 バスター・ソードを背負った年若い男にサイレンが問い掛けた。
 「そうですね、俺もまだ知らない顔がちらほらありますし。お願いしますよ」
 数人がその男に疑問の視線を投げかけているのがダルマには見えた。なるほど、彼も自分と同じく比較的新しく協力する者なのだろう。
 「あ…失礼、俺はテッカ、見ての通りの剣士です」
 銀色の鎧に身を包んだ赤毛の男が彼をチラ見しつつ言った。
 「腕は大丈夫だろうな」
 「それは俺が保障するよ。一度打ち合ってみたが、かなりの腕だった」
 答えたのは銀髪の青年。
 「今の赤毛がエイリ、銀髪がシロウ。三人とも腕が立つ剣の使い手さ」
 自分の得物も剣、それも体格からあまり長いものを扱えないダルマは少し気後れを覚えてしまう。
 「じゃ、あと二人とも知らないのはオレだけか。クジャクと言う、元騎士団長だ。よろしく」
 全身鎧でかためている男が立ち上がった。
 元騎士団長だという。皇女に瓜二つな女性が参加している辺りから気になっていたが、ダルマは直接疑問をぶつけてみることにした。
 「…あのさ。ここにいるのって、オレとテッカさん以外全員元城の要職だった人なわけ?」
 「鋭いねえ」
 口端を持ち上げてニヤリと笑むサイレン。
 「あとは分かると思うが、あの女性は皇女、今は女王の座についているエリカ様の双子の妹のセリカ様だ。早い話がお家騒動ってやつなのさ」
 やっぱりか、と自分の考えが的中していたことを確信する。


ここ最近有名サイトさんの行うオリジナルコースに参加して低位なのを晒されるという自虐プレイ全開中な堂木です、こんにちは。

もはや弐寺だけでは物足りない。他のBEMANIもやりてー!
そう思いながらげせんへダッシュ!

… … … …

本日改装のため1Fゲームコーナー臨時休業
他の場所はご利用になれます

… … … …

なあんじゃそりゃああああああ!!(血涙)

思わずぶち切れて例の本屋に行ったッッ!
とりあえず今週のチャンピオンでバキとアクメツ読んで!
ふと久しぶりに見たゲームぎゃざで何故にマジックが縮小されまくってて悲しかったりとか!

… … …

……耐えたぜー…G’sFestibalへの誘惑によぉぉ〜
まあ、他に欲しいものあってこそですからね。
そういうわけでamazonに行ってきます。
読みたい本が止まらない。あとげむも。
そして積む。

ところで俺は文章書き関連のメルマガをいくつか読んでいます。
今日届いたものでかなりドーンと来たものが。
一応そのメルマガは秘伝的なことを書いていますので抜粋などは避けますが…

『現代の人は頭脳と心、思考と感情の区別がつかない』!
この一言はとても響きました。

例えば「電車男」のせいで一般に浸透した「萌え」という言葉。
それまでヲタ界隈で使われていたときは間違い無く心、感情、魂で萌えていたはずなんです。
ところが一般人の連中ときたら、萌えキャラを指して「これは萌えですか?」などとふざけた質問をする始末。そうじゃない、お前が萌えるか否かということなんだよ!
この質問からも分かるように結局一般人は自分の中での評価基準を持たず、外部の基準を求めてそれに従うというなんとも情け無い状態なのです。
まあ、俺もモノによってはそうかも知れませんが、少なくともヲタなりに自分なりの萌えはあります。
本来萌えは感情のみで、そこに思考が介在することはほぼ有り得ません。
それを何を勘違いしたのか、萌えアイテムや萌えるパーツは「記号化」しているなどと論ずる頭に蛆の湧いたような阿呆臭い分析をするうつけが出てくる始末。
そんな論、ゲーム脳だの萌えフィギュア族(仮)並のトンデモ論ですよ。まさに感情を思考で分析しようなどという矛盾。
しかもこれは「電車男」ブレイク以前からあったのだから恐ろしいことです。

何でもかんでも同じやり方で対応できるなど幻想以下なのですよ。
然るべき物事には然るべき応対で臨まねばならんのです。

本日の検索ワード。
:獣牙王
エドガー。

:エドガー ジャッカス
本当にジャッカスはほっとかれてるんでしょうか…第四弾で明かされて欲しいものです。

:ツンデレ アプロダ
…どっかにあるんでしょうかね、やっぱ。でも絵だけですとツンデレの表現は難しいというか限度があるというか。SSがよろしいかも。

EDEN[8]

2005年12月1日 その他創作
 夜も更けて営業を終えた飲み屋はたちまちレジスタンスのアジトと化す。
 それも今日で終わりかと思うとイロハは寂しくもあったが、それよりもこれからのことに緊張して身震いする方が先だった。
 「イロハ…怖いのか?」
 声の主はすらっとした体型の長い銀髪をまとめた青年。その瞳はこれから待ち受けているであろう戦いに向け、何一つの曇りを見せていない。
 「…うん。あの時もいろいろあったけど、ちゃんと戦うのって初めてだから」
 「あの時、か」

 あの時。城の玉座の間で何が起こったのか。
 死の影濃き前王、突如発覚したもう一人の皇女、悩む二人。そしてその一人の変貌、王位の掌握宣言――――
 比較的平和だったこの国では王立の親衛隊員が国政を兼務していたために、次期国王の継承問題で揉めに揉めていた最中いきなりの皇女の態度の変化はまだお互い穏健だった派閥の間に巨大な溝を作り出し、最後には継承を宣言した方の派閥によってもう片方が城から全員追い出されるという結末で幕を閉じた。
 以後の国の荒れようから、明らかに今の政治は力不足。そうであるにも関わらず、依然として城の門は闘争の直後から閉ざされたまま。
 今の女王は何を考えているのか、どうして変わってしまったのか。
 全ての謎はおそらく、あの時玉座の間にいた人々だけが知っているはず…

 「…ロウ。シロウ!」
 銀髪の青年は名を呼ばれてふと我に返った。
 「…ああ、済まないナイア」
 「いろいろ思うことはあるかも知れないけど、今はこれからの戦いに集中して。勝てないことには目的も果たせないわよ」
 「分かってる」
 一瞬見せた翳りは、先ほど話した少女――イロハの父親もまた、その玉座の間にいたことも関係していた。
 もう一人の皇女が異常を感じて玉座の間に駆けつけたとき、その場には確かにイロハの父親もいたと言っていた。彼女本人はそのことを知らず、いずれにせよ城内部のことが全く分からない以上は今どうなっているのか知る由も無い。
 そんな彼女を少し気に留めていただけだった。

 会議室が騒がしい。隣の部屋で動けないダルマは敏感に気配を察知していた。
 あれから数日、着々と城への突入計画が進んでいるのが会議から知れたが、それ以外のことは結局イロハからも何も聞けず取りとめの無い会話をするに留まっていた。
 ガチャリ。
 何の前触れも無しに扉が開かれ、以前の女性が現れる。
 「なにやら大変そうだなあ」
 初対面以来一切顔を見せなかった相手にもダルマは特に感情を見せずにさらりと言う。
 その言葉に片眉を少し上げ、挑戦的な笑みを浮かべる女性。
 「人ごとのように言ってもらっても困るわね。あれだけ話を聞かせたんだから、協力してもらうわよ」
 「…な」
 言ってダルマの足かせを外しにかかる。
 「うちの情報班のおかげであなたの潔白が分かったから、解放も含めてね。…ほら、まさか脚が萎えてるなんて言わせないわ」
 足は毎日足かせを付けたまま歩きまわっていたので大丈夫なのだが、いきなり協力しろとは。
 「こういう扱いしておいて、しかも詳しい事情は何にも話さないまま勝手なことさせないで欲しいな」
 拗ねた振りをすると女性は軽くため息をついた。
 「そう言うと思った。こっちにいらっしゃい、説明代わりになるでしょう」
 ダルマは立ち上がって、軽くなった足から少し柔軟体操すると数日間の自分の世界の全てから外に出た。
 「………!」
 同時に入って来た人物に、ダルマは目を丸くした。


誰が入って来たかはバレバレなのがつらい所です(苦笑)。
あとコメントがあるとカッコ数字が付いてしまいますので連番はカッコの形を変えました。

執筆の途中で普段顔も合わせようとしない親父がいきなり部屋に入ってきて、ぶっきらぼうに源泉徴収書持って来いと簡単に内容と期日を言って出て行きました。
事務的なことと俺の就職事情の他に言うことは無いんだろうか。一応親子なのに。

本日の検索ワード。
:AAA ビートマニア
無理ですorz

:fly away to india ツガル
出てないと思います。誰かコラしたりしてるんでしょうか?

EDEN(7)

2005年11月25日 その他創作
 城門を堅く閉ざし、外部からの侵入者を頑なに拒むこの国の王城。
 かつては美しかったこの国も、何事かが起きて城の様子がこのように暗く変わってしまってからは政治もままならず、城下町は荒みきった。
 何も知らされない普通の人々は荒くれ者に怯える日々が始まり、その大半はまだ自治されている地方へと逃げるように引き上げて行った。
 残った者はチンピラ紛いの悪人、今の城の状態に直接対抗しようとする者、そしてそのおこぼれに与ろうという傭兵たちだけであった。
 
 「それで。変なガキにどつかれて気絶して、そのまま見失っちまったと」
 城の一室、元は部隊長クラスの詰め所だったところか、やや広めの部屋でダルマが倒した大男が髪を立てた別の男に叱責を受けていた。
 「…申し訳ありません」
 「馬っ鹿もん、そら当然や。確かにな、追ってた相手はお前の手に負えるような連中やあらへんのや。そいつらにのされんならともかく…」
 「その辺にしとけよユーズ」
 テンガロンハットをかぶった男が扉から現れ、ユーズを宥めた。
 「ガキでも強い奴ぁ強いだろうよ。外見だけで実力を決めるのは早計ってやつだぜ」
 「ニクス…そいつもお前の経験談てやつか?」
 「まあな。一度だけガキだと思って不覚をとっちまったことがあってな」
 ニクスという男はさほど昔から国に仕えていたわけではないが、当人曰くところ戦場を渡り歩いて来たという。現場叩き上げのユーズからすると多少胡散臭く思えることもあり、完全には信用できないのであった。
 「…ま、ええやろ。次から気をつけえよ、ジルチ」
 「は、はい」
 恐縮しながら出て行く大男。
 当人には言わないが、ジルチは毎回全くの成果無しで戻ってくることは無かった。一応、厄介そうな子供がいると分かったという収穫があったということもあり、今回もとりあえずは多少の説教だけで済んだようなものだ。
 「ガキって言うからにはさ、やっぱ大してでかくも無かったんだろ? それでジルチを止めたってんなら要注意じゃねえかな」
 「…せやな。なんかの間違いかて味方ってこたあ有り得なさそうやし、気ぃつけとくか」
 それにしても妙である。レジスタンス側には次々と人員が増えているような気がしてならなかった。今回の子供といい、どこかの剣士がついたという話といい…
 新たに加わった面々以外とは正直なるべく戦いたくない、というのがユーズの本音だった。
 元、同僚である面々とは。
 …だが、今や敵である以上はいつか相対せねばならないだろう。
 突如変わってしまった皇女…今は女王の座にあるエリカの命令が終わらない限り。


とりあえず週刊は維持です。
音楽聞きながらだとペースが多少上がりますねー。
…あー、ちゃんとEDENPCに落とし込まないと。

暗くなってから出かけたら突然歩道を塞ぐように走って来る自転車学生服の一団が。
ぎりぎりで避けられましたがそのあと後ろで何かわめいてました。
口から糞垂れる前に明かりぐらいつけろ。

本日の検索ワード。
:Catch Me ナイア
オンでもなく(オンはチャイナ服ですが…)IIDX空間的サイバーファッションでもない姿は貴重ですよね。
実際あまりそういう弐寺キャラの姿は少ないような。

:三次元系 ユーロビート
うーん、関連性がよく分かりません…それともムービーのことですか?
VJ GYO氏の三人娘は最近一作置きにムービーに登場してますよね。10thやはぴすかには無し。段位リザルトやカードには登場してますけど。
ということはDDでまた出るのかな? ユーロに限りませんけど。
あとは衣装が…作ごとにどんどんぇろく…今度はどんなんだ。

EDEN(6)

2005年11月17日 その他創作
 「ごちそうさん」
 「お粗末様」
 数分で中身が消えてしまった食器を盆に乗せ直すイロハ。
 「そういえばさ」
 「ん」
 言い方にしてはあまり思いつきに聞こえない。ダルマは食べるのに夢中で気付かなかったが、座って見てたイロハはその間いろいろ考えていたのだろう。
 「まだ聞いてなかったよね。なんて名前なの?」
 ふと、まだ誰にも名乗っていないことを思い出す。
 「…ダルマ。遠い異国の縁起物の名前でさ、こいつがなんとなくそれに似てるんだと」
 言って額当てを指差す。
 「オレが赤ん坊の頃に見つけて、それから手離さなかったらしいからちなんだんだろ。結構適当な名づけ方だよ」
 「そっかな。私はいい名前だと思うよ」
 一度盆を置いて、イロハは軽く首を傾げて微笑んだ。
 「ほんっとうに小さい頃ね、その国に住んでたんだ。私も縁起いい名前って、そんな風に付けられたと思うんだ」
 「へえ…なんて名前?」
 「イロハっていうの。その国で昔作られた詩の最初の三文字から取ったんだって。色は匂えど…ってね」
 「…オレよかずっといい名前じゃん」
 なんだか自分とは大分差があるように思えてダルマは苦笑した。縁起のいい詩と縁起のいい変な物じゃ随分違う気がする。
 「そんなことないよ。ダルマだって嫌いだったら、その額当て付けないんじゃない?」
 「形が好きなだけで、別に名前まで好きってわけでも…」
 「それで十分」
 イロハはぽんぽんと軽くダルマの頭を叩いて、盆を持って立ち上がった。
 「私は仕事があるから、今日はここまでね。また明日、お話しよ」
 「あ…ちょっと待ってくれないか」
 イロハが戸口まで歩いたところで思わず引き止めるダルマ。
 「ん?」
 「あのさ…できれば今何がどうなってるのか、聞きたいんだけど」
 ダルマにしてみれば成り行きでここにいるわけで、細かい事情など全然分からない。当然現状は知っておきたかった。
 「うーん、私からはすぐにいろいろ話すことはできないなあ。話して良さそうなこと聞いてからね」
 彼女がどういう立場にいるのかも詳しくは知らないし、これ以上の詮索は無駄だろう。ダルマは諦めることにした。
 「…分かった。できれば大きな動きが無い内に」
 「今日明日でならなければきっと大丈夫だよ」
 軽く片手でガッツポーズを見せて、イロハは部屋を出て行った。


週刊化してますな…休みの度に書く感じ。

金が無くてもやりたいものはやりたい。
というわけでこれからあと一週間昼食をへぼくなるようにしてきました。
早い話が弐寺強行軍。

Hardclear:
I Was The One(A7)

Clear:
Under the sky(N14)
EMPTY OF THE SKY(A7)
GRADIUS -FULL SPEED-(H7)

Failed:
CAR OF YOUR DREAMS(N14)
LOVE IS ORANGE(N14)
SigSig(H7)
Xepher(H7)

はいはいわろすわろす。どうやら完璧にEASY無しではしぐれないようです(動詞化)。
他にもクリアタイプは同じままPink Rose(A7)などやってみました。AAを出せましたが、WRはもう鳥Aで埋まってます。どう見てもランク外です。本当にありがとうございました。
GRADIUS -FULL SPEED-(H7)をやったのは完全にネタ目的です。
具体的にはコレ↓
http://vipper.orz.livedoor.biz/archives/50210895.html
(情報元:BEMANI CLUBさん11/14(http://bemani.jpn.org/))
笑いにはある程度耐性がついたので歌いながらやるという馬鹿をやりましたが、声が小さすぎて誰にも聞こえなかったと思います。厨にはなりませんが、これではやっぱりヘタレですな。

あとGOLIALIZZE…先日買うしかないと思いましたが、やはり値段を考えるに購入は見送りになりそうです。ヲタ臭く機能性を重視すればどうしても後回しになっちゃうんですね…他に買いたいものいっぱいありますし。

…そして金が無いのにさらに「萌える男」見つけて購入、図書券使いましたが。
完全に本田透信者状態ですねー。今日はもう読む暇無いので後日またれびうアップしますです。

本日の検索ワード。
:モッコス セフィロス
…このニ神に何の共通点があるんでしょうか。
どっちもエセ神なところぐらいだと思いますが。

:電波男 あとがき
本田氏に同情を向けるための内容では決してありません。
必ず本文と結びつけて考えることです…と言っても負け犬やDQNには分からないんでしょうね。

EDEN(5)

2005年11月10日 その他創作
 「もしもーし、起きてる?」
 見ていた夢に場違いな声が響き、ダルマは気がついた。旅の疲れが出ていたのか、眠ってしまっていたようだ。
 「あっ、起きた起きた」
 冷たい床の感触に多少の嫌悪を感じて身を起こすダルマの目の前には見知らぬ女性の顔。
 「…その声、さっきの」
 この店に入るときに聞こえた声だった。
 「たしかイロハって言ってたっけ」
 「聞いてたんだね。おはよう」
 (…縛ってる相手に言うことか)
 そう思いつつ、敵意が無さそうなのをいいことに聞いてみた。
 「今…いつかな、オレどのぐらい眠ってたんだろ」
 「日没からすこし過ぎた辺りよ。ね、お腹空かない?」
 言葉に彼女の手の先を見ると、盆に乗せられた食事。
 町に来てから何も食べてないのを思い出して腹が鳴るような錯覚がした。
 ふとある可能性に思い当たる。考えられない事ではないし、眠っていた間に自分の処遇がどうなったか分かったものではない。
 「…ひょっとしてすごく失礼な事考えてない?」
 視線を戻すと食事を置いて訝しげな顔をしたイロハ。毒殺の可能性を考えていたら自然と表情も悪くなったいたようだ。
 「いや。両手が使えないのにどうやって食えばいいのか考えてた」
 「あっ…ごめんね、これじゃ食べられないよね」
 すぐにダルマの後ろに回ると手を拘束しているロープを解きにかかり出した。
 「随分あっさりと」
 「大丈夫。キミ、すぐに暴れ出すような子じゃないってナイアさん言ってたし。ひとを見る目あるのよ、あの人」
 そこまで言われて毒はまず無いだろう。結論の後はただ食べ物を前にした空腹だけが苦痛で、縛めを解かれた手は秒速で食器を手にしていた。
 「あらら、そんなに急がなくても食べ物は逃げないよ」
 「そんなこと言われても…腹減って腹減って」
 食事をがっつく姿は年相応のもので、いきなり城側の騎士に体当たりした上一撃を決めたような人とは思えず、イロハは親しみを感じ始めていた。


一行一行、続きの文を考えるのが難しいです。
物書きは楽じゃない。
少し自然になるように話の流れが前と変わってるかも知れません。

金が無くて弐寺ができない。今ほどしんどい思いをしたことないです。
ゲーセン限定の話ではなく、CS版も含めた話です。
DQ8も買ってあるのに未だにPS2本体が無い…うがあ。
もう今月分の給料出たら買っちまいましょうか。限界が近い。
…弐寺ソフト本体は変えても専コンが買えない…ァゥァッ

この日までの検索ワード。
:ビートマニア シア画像
キャラ画像は然るべきうpロダなどにいけば結構落ちてまっせ。

:earth scape desolation
めちゃ低速&癒しな二曲。初心者にもおすすめ。
ちなみにどちらもオリジナルです。後者なんかどこかで聞いたことある人が多数でしょうが、違います。俺もだまされました。

:朱鷺乃
うわー! また被ったー! よりによって伺かかよ!
ついでにトリコロール(注:結構前のぇろげ)にいましたっけ! わーすーれーてーたー!
まあ、気にしない方向でよろしく…

:Xepher GOLI イラスト
XepherのイラストレーターはMAYA氏ですぜ。
しかしMAYA氏の行動は萌えネタかと。詳細は公式参照。

:beatmania?DX キャラ プロフィール 茶倉
検索するときは機種依存文字は使わない方が賢明ですよー。
http://www.the-curry.com/
↑ここのサイト様の「音ゲー用語辞典」を参照してみるのがよろしいかと。

EDEN(4)

2005年11月2日 その他創作
 場末の飲み屋というものは情報収集に最適であり、集まれる隠し部屋でもあれば拠点としては事欠かない。
 「工作中に見つかったようだが、無事か…なんだそれ」
 髭の男のものとは違う声がした。「それ」とは多分自分のことだろうとダルマは思った。
 「拾い物だけど、しばらく仕舞っといたほうが良さそうなもんさ。イロハ、開けてくれ」
 「はーい」
 ガタンと音がして別の扉が開いたらしい。その中と思われる方向に少し歩いた辺りでダルマは下ろされた。ズボンの生地の下から感じられるのは冷たい石の床の感覚。
 目隠しを外されると殺風景な白い壁の部屋だった。先ほどの二人が目の前にいてその先に今入って来たと思われる扉が開いたままになっており、そこからさらに扉を過ぎた物置のような場所。
 「悪いけどこういうのも付けさせてもらうな」
 重厚な鉄球が両足に嵌められる。
 「囚人扱いかよ…」
 「ここなら隣の部屋の会議も聞こえるし、今後何かあったらスムーズに参加できるように話だけは聞いててもらいたいの。それまで逃げられてもちょっとね」
 (もしオレが城側のスパイだったらこれでも甘い待遇といわざるを得ない。本当に大丈夫なのかこいつら…)
 「それと」
 女性はそう言うとしゃがんで目線をダルマと合わせた。
 「人探ししてるって言ってたわね。特徴、教えてくれない?」
 さっき体当たりの件で会話したときに話しておいたことだった。
 願ってもいない。向こうから聞いてくるとは…ダルマはツガルの姿を思い起こして、覚えている限りを伝えた。
 「…そう、分かった。それっぽい人、見かけたら教えに来るわ」

 短い会話が終わり、部屋にはダルマだけが取り残された。
 周囲を見回してみるとここは酒蔵のようだった。やはり飲み屋なのだ。
 「…………」
 しばらくは大人しくしておくしかないか。見つかるかもしれない…いや、多分見つかる。不思議と確信めいた気持ちがあった。


…ほとんど無理に文を作ってる感じがします。ああ一月以上開いてるし。

本日の検索ワード。
:倉田英之 電波大戦
単に周囲の人によってモテの魔の手に襲われるのかも分かりません。
本田氏の場合は大田出版の方々がそういうのをおびき寄せるタイプだったのかも…

:神羅万象 ツキミスキー
E・X・E! E・X・E!
30枚集めるのは勘弁してください。

:倉龍王サイガ
落ち着いてー。正確な誤植は(変な日本語…)「蒼龍王サイガ」です。

EDEN(3)

2005年9月29日 その他創作
 ダルマ自身ツガルを探すために何らかのきっかけが欲しくて騒ぎに向かって文字通りの体当たりを敢行したはいいが、細かいプランが出来ていようはずもなかった。
 「ふうむ。ならこういうのはどうだ?」
 髭の男が何やら思いついたらしい。
 「どうするの?」
 ダルマに向き直る。
 「悪いがしばらく君をこっちで拘束させてもらう、とかな」
 「え゛」
 ふと手を見るとがっちり握られている。
 「古参のナイアなら判別が全くつかないってわけでもないだろ? 軽くほとぼりが冷めるまで大人しくしててもらえばいいんじゃないか」
 「そうね…決定的な安全材料にはならないけど、本当に関係無い子かも知れないしそれが一番無難かもね」
 勝手に話を進められている…ダルマはもちろん面白くなかったが、同時に頭の中で損得勘定をはじき出していた。
 この流れなら恐らくすぐに殺られてしまったりすることはないだろう。ついでに行ってみれば事情も少しは分かるかもしれない。ツガルの家族は確か城からの使いが呼んだはず、なら敵という形でも関わってみるのが近道か。
 一応恩は売ってある。なら最悪の状況は回避できるだろう…
 「それでいいぜ」
 「おいおい随分あっさり了承してもらっちまったな。んじゃまた悪いが、目隠しな」
 手際よく目隠しをされると、両腕を掴まれて連行…されるかと思いきや、トンと軽く背中を押される。
 数歩たたらを踏むダルマ、転びそうになった先には背中があった。
 「目隠しつけて連行なんて目立ちすぎるからね。サイレン、おぶってってあげて」
 「仕方ないな…よっこらしょっと」
 …おんぶなんて何年ぶりだろう。異常な事態のはずだが、不思議と安心感の込み上げているダルマにはそんなことを思う余裕があった。

 十数分の後、「よッ…と」という髭の男の声とともに扉が開く音。
 「…あ、お帰りなさい」
 女性の声。イントネーションに独特の癖がある。
 同時に鼻につく匂い。酒か?
 (…飲み屋をアジトにしてるのか)


ベタな展開御免。
ああ、自分の三日坊主ぶりがよくわかる…
書き出しは調子良いんですが、続けようとするとこれがつらいのなんの。
本当に間に合うのかなあ…

またやっちまいました。仮眠のつもりが本眠に。
携帯のバイブレータがうるさいので寝る前に調整したら目覚ましも入れた気になってしまって忘れていたという…ぁぅ。

本日の検索ワード。
:ポラリス エドガー ドロ
突変少女どろーるちゃんのことでしょうか…? 最近見てないです。

:赤いライダースーツ
様々な話が。

:ドラゴボールのデータカードラス
だから何故に脱字。そして意味不明ワード。

:水銀燈 腹が無い
原作の方はコミックスだけを見ている限りはまだ不明のようです。
そうだとしたら、真紅も知らない模様。

:電波大戦 本田透
取り寄せ予約しました。
本田氏の書く喪男エッセイは世界一ィィィィィッ!

:フリーダムガンダムとは
機動戦士ガンダムSEED、機動戦士ガンダムSEEDDestinyに登場するMS。型番ZGMF-X10A。搭乗者はキラ・ヤマト。
舞台となる世界では核を強制的に無力化する装置が働いているが当機はそれを無効化する装置を搭載することにより核エンジンの使用を可能にしており、他のMSとは一線を画す出力を持たせることに成功した。
六本ものビーム射出口を持ち、かなりの広範囲を一斉に攻撃する事が可能。搭乗者の能力次第で一騎当千の実力を発揮する。
機動戦士ガンダムSEED最終回においてラウ・ル・クルーゼのプロヴィデンスガンダムと対決して半壊するが、その後オーブによって秘密裏に改修され封印される。キラたちの願いも空しく再び日の目を見ることになり、アークエンジェルの主戦力としてしばらく活躍するが敵と見るシン・アスカのインパルスガンダムに襲撃され、パイロットは無事なものの大破してしまう。
その頃にはザフトにて後継機・ストライクフリーダムガンダムが開発されているようだ。
…以上、長い説明になりましたなあ…

EDEN(2)

2005年9月15日 その他創作
 殺伐とした雰囲気に呑まれそうになり、思わずダルマは身を強張らせた。
 「…思ってたよりずっとやべえな、これ」
 あちこちを傭兵なんだかならず者なんだか分からない連中が跋扈し、建物の窓と扉は閉め切られ、とにかく空気が非常に重たい。
 子供と思われたのか、さっきもチンピラにゆすられそうになった。数年鍛えた甲斐があったか、逆にしばき倒してしまったが。
 こんなところにツガルは帰ったのか。もうあれから三年近く経っている、まだここにいるのだろうか。
 しかしそれを否定してしまっては完全に道が塞がってしまう。いないにしても、何か手がかりでもあれば…
 「それにしても無駄に広いな…どう探したものか」
 建物自体はかなり多いが、入り口が閉まっているもの以外はベニヤが打ち付けられて閉鎖されていたり、窓もドアも壊されて略奪の憂き目に遭って廃屋と化しているものばかり。
 地道に当っていたら何年もかかるぞ。そう思っていた矢先、遠くの喧騒が耳に入った。
 野次馬根性も手伝って、騒ぎの元へ走って行く。

 「迂闊だったぜ、してやられちまった!」
 「いいから今はさっさと走る!」
 追われる者。
 「待てェェェェいっ!」
 追う者。
 周囲の驚きとざわめきをよそに決死の追いかけっこは続く。
 無謀にも一人の男が追われる者の女性の方に近付いていく。
 「姐ちゃん姐ちゃん、良けりゃ隠れ場所を…」
 「邪魔!」
 「ぱごぁっ」
 一言の下に吹っ飛ばされた。この男も、騒動の理由を知れば今のような行動を取るには至らなかっただろう。
 そして今一人、理由を知らない者が。
 「うわったったったったた!」
 「なにっ!?」
 両者の間に一人の少年が突っ込んできた!
 あまりにちょうどいいタイミングになす術もなく少年に体当たりをぶちかます追う者。
 「ぐっは」
 「ってな、今のオレがそれだけでやられたくねっての」
 体当たりされる寸前に急所に向けての攻撃を放ち、自分が巻き込まれるのを防ぐ。
 思わぬ攻撃に鎧を着込んでいた追う者はあっさりと地に伏した。
 妙な髪形をした追う者が気絶したのを確認すると、少し離れたところでこちらを見ていた追われていた二人がおそるおそる近付いて来るのが見えた。
 「大丈夫だったか?」
 明らかに年上の二人に話し掛けるようなものではない口調。だがそれとは関係無いことで女性の眉が片方跳ね上がる。
 「ちょっと、自分の心配しなさいよ。あんた今何したのか分かってるの?」
 「へへ………まずかった、かな」
 「しょうがないわね、ちょっとこっちへ。急いで」
 人目に付くのを避けたいのだろう、あれだけ周囲の目を集めておいて、一体何なのか。
 ダルマは髪の短い女性に手を引かれて建物の陰に連れて行かれた。もう一人の髭の男ももちろん一緒に。


…ダメですね。やっぱり三話完結なんて無理でした。

時間があったはずの昨日は雨。
IIDX今日やりてえと思うものの、明日のバイト開始時間の都合で断念…くう。
BGMも設定したし、早くやりたいです。

はぴすかのサントラジャケットが公開。
…リアル夏天…
なんか、まあ、いや、別にいいとは思いますけど。
…むう、士朗に嫌われそうな性格です。俺。

Auroraに出演しているあの髪型があれな少女はリアルで有名なコスプレイヤーさんだそうで。
いやまあ、そりゃあの髪型は強烈によろしくないです。
公式のNEW SONGで「美少女」と書かれていたのにはまともに「え゛ー…」と思ったものです…
いや、実物は普通に美少女ですよ?
…髪型一つでああも印象変わるものですか。恐ろしいと言いますか。

本日の検索ワード。
:こんなに月が紅いから
…俺のだけなんかどうでもいいことで書いてます。

:クラキ 御徒町
クラキって誰ですかー。○士○ロッ○○の人ー。

EDEN(上)

2005年8月15日 その他創作
 優しい、馨りがする――――

(あれ、誰だあの女の子?)
(見たこと無いなあ…よそから来たのかな)
「おーい」
「?」
「何してんの?」
「…いえ」
「初めて会うよな。よそから来たの?」
「…はい」
「誰か待ってんの?」
「…いえ」
「じゃあ、こんなところで一人でいるなって。新しい友達ができたら皆喜ぶからさ」
「え…あの…」
「ほら」
「………(にこっ)」
「あ…え、えーと、オレ、ダルマ。キミ、は?」
「私…ツガル」
「そ、そっか。じゃあ行こうぜ、ツガル!」

 澄んだ、空が続く――――

「静かで、本当にいい村なのね…」
「そうかな? オレはちょっと退屈だと思うんだけど」
「ううん。平和なことは、すごく良いことよ」
「…(そういえば…城下でちょっと騒ぎになってるって。村には関係ないだろうから気にしてなかったけど)ツガル、ひょっとして」
「…うん。私とお父さん、お母さんは城下の街から逃げてきたの。巻き込まれたくなくて」
「そっかあ…危ない目に遭うよりはいいもんなあ」

 人は、この土地をまるで――――

(おかしいな…ツガルどこ行ったんだ? どこにもいない)
「ばっちゃーん、ツガル知らない?」
「ツガルかい? あの子の一家なら、昨日のうちに城下へ戻っていったらしいよ」
「えっ!」
「随分急だったけど、お城から使いが来てね。すぐに荷物をまとめて出て行ったよ」
「…そんな」
「よっぽど大変なことじゃったんじゃろうなあ。おお、そう言えばツガルからおまえに手紙を預かっておるぞ。ほれ」
「! ……」
ぐしゃっ
(… … …なんだよ。勝手に出て行ってそれだけかよ。
 ……諦めない、オレは諦めないぞ。絶対また会いに行ってやる!
 ………“さよなら”なんて、もう二度と言わせるもんか――!)

 楽園のよう、と云う。


設定ほぼ無視。妄想大爆発。
飛び飛びで展開速いですが…ご勘弁を。
欲しいですよIIDXバイブr(以下略

今日も今日とてIIDX。
HAPPY SKY、RAVE-UP記録更新。…それでも全然偏差値が低すぎるんですけど。

Clear:
TEXTURE(A)

Easyclear:
I am
Blame
HI SCHOOL DREAM
Smell Like This
Silvia Drive

Failed:
Feed back

がんがんFailed潰し。今やるとかなり簡単だと思えるものも…
7クラスは随分楽のようです。8だと落とすもの多し。
はぴすか新曲の7はやらないかとCatch meを除きEasy外しても大丈夫かも。

本日の検索ワード。
:シアティエン
略称だとどっかの仕事をしないメイドになりそうです。嫌ぁぁぁ

:これはだめかも分からんね
むちゃくちゃシャレにならない状況での発言。
ネタに使うのもなんだかなあ…各人の判断任せ。

:ライブアライブの曲
功夫編のメインテーマを初めとして良い曲揃ってます。
でも最終編のフィールド・ダンジョンは勘弁な。いや悪い曲じゃ無いですが。

:上海紅茶館 bms
BMS OF FIGHTER 2005へ一名様ごあんなーい。
 地下のジャンクパーツショップから出て、相変わらず灰色の街並みを僕は歩く。
 今日はそろそろ帰るつもりだった。まだ日は高いけど、とりあえず別の買い物も遊ぶ気も無かった。ならば家でパーツの検分や改造などに時間を費やした方が得だと思っただけだ。
 その前に僕は、彼女と会ってしまった。

 いつもの裏道を通る。
 こういうところは大概決まって物騒な話があるものだが、ここはかなりの隠れ道なのか今まで僕以外に気付かれた気配が無い。
 今年の記録的な猛暑の中、建物の陰での生暖かい風に多少の感謝を感じつつ歩いていたその時だ。
 突然後ろから左肩をポンと叩かれた。
 普段から路上では有り得なかったことが、それもこんな隠れ道で起こったという事に、誰かがいるということ以上に思考の大半を奪われていた僕はすぐにはリアクションを取れなかった。
 その一瞬の後に、何故か小学生の頃によくやったいたずら――友人の肩を後ろから叩いて指を立てておくあれ――を思い出し、僕は叩かれた肩とは逆の方向に振り向いた。
 そうすると大抵は順当な方向に振り向く以上に首を回さないと相手は見えないはずだ。通常誰かの肩を叩く時、人の真後ろからでは無く自分により近い方を叩くのが普通だろう。
 今回の――こんなタイミングは後にも先にも一回きりだろうけど――結果はそのどちらでも無く、見返した先には誰かを確認できる姿は無かった。
 すわどこの活発な子供かと振り向き直そうとする寸前に、僕を非日常が襲った。

 これは明らかに事件。それも、人通りの無いこんな小道では、多分誰の助けも来はしない。
 もし相手が僕を…殺そう、というのであればここほど格好の場所は無いだろう。
 普通の人ならそんなことは考えもしないかも知れないが、僕は違った。考えてしまうのだ。
 仕事にも趣味にも、学生の頃ほど夢中になるものが無い。何一つ情熱を傾けるものが無いということが、これほどつまらないとは…以前には全く想像し得なかった。
 よく言われているけど、この世の中は本当に面白くない。
 夢を叶えるとか、そういったことのできる人はほんの一握りもいるかいないか。もし叶っても、その先は大抵が利権で頭の中がいっぱいになっている屑野郎の支配する腐れ果てた金の社会。
 僕はそんな社会に居る価値は無いと思っている。さりとて、体制をひっくり返すなどと思えるほど自惚れることも出来ない。
 そして個人的に楽しむ何かも存在しない。ここしばらくは何をやってもどこかに空しさを感じて、のめり込めなかった。
 それでも灰色の日々を何とかして色付けたくて、ジャンク遊びなどやっているのだけど…今一つ、物足りなかった。
 結局総じて、今の僕に生きる理由など無いのだ。せいぜい育ての親に仕事の給料の一部を渡し、育ての礼を返すだけ。
 それですら究極的には自己満足に過ぎない。僕が死ねば、僕からすれば全ては何の意味も無くなるのだし、どうせ下りた保険で一度に多く返す事だってできる。まあ、何にしても僕の知るところでは無くなることなのだ。
 だから、別に…
 今いきなり口を手で塞がれ、喉元に刃物をあてがわれる感触がしていたとしても、どうでもいいやと。
 思った、だけだった。

   * * *

 街を歩く私の目に、一人の男が留まった。
 …長期依頼の写真の男。
 長期依頼と言っても、手がかりが足りないわけでもない。単に優先順位が低いだけで、遂行せねばならない任務には違いない。
 だから本来無いはずの驕りが私の心に生まれてしまったのかも知れない。
 …いや。きっとそれはこの男のせいだったと、思いたい。

 男を尾行する。
 彼は自分から人気の無い、誰もが通らなさそうな小道へと自分から入っていった。別に住宅地でもないその隙間は人目が無く、任務を達成するには最適の場所だった。都合がいい。
 …ここしばらくの私は人間の心理が気になって仕方が無かった。私自身、人間であるために多少の思考は分からないでもない。だが私は特殊な身の上であるらしく、普通に街を歩く市井の人々とはおよそ異なった思考形態を持っているようだ。
 任務のためには無用な感情と切り捨てたいところでもあったが、何故かは分からないがそれが出来なかった。人間らしさということなんだろうか…それこそ今の私には無用なのに。
 そんな感情の尾を引いたまま、私は男の肩をポンと叩いた。

 私が他人の心理に興味を持ち出し、それから始末しようとしている人間に死ぬ前の猶予を与えてやると様々な反応があった。
 嫌だ、やめてくれ、死にたくない、金をやるから助けてくれ、これ何かのドッキリだよな、俺が何をした、等等。
 突然の非日常を信じられない者から何かにつけて命乞いをする者。社会的に上の立場に居る者ほど後者が多く、そうでない者はほとんどが前者。
 この国の怠惰な平和に慣れきった前者は、最後まで自らの命が危険に晒されていることも気付かないまま死んだ者すらいた。
 物事の大半が金で廻るこの社会に慣れきった後者は、全財産をくれてやるから、等と下らない戯言を吐かせるだけ吐かせて殺してやった。命に代えられる物などあるわけが無いというのに。

 どうせこの男もどちらかの類だろう、とタカをくくりつつもまだ反応を見てみたがる自分がいた。
 だからそのどちらでもない男を見て、自分が今までに無い感情を覚えることなどその寸前までありえないとばかり思っていた。


…何とは無しに、比較的ありがちな設定を思いつきました。
珍しくカオスウォーリーズが関わっていない話を書きます。まあ、昨日の神羅万象ストーリー特別編もそうなんですけど…これは連載する予定ですし。
………うーむ。以前SRCで登場させていた、他の完全オリジナルの話より先に別モノを書くことになってしまうとは。
ちなみにそっちは学園ものの話で、元々恋愛ゲームを想定して設定を作ったものです。普通の生活あり、恋愛あり、衝突あり、はたまた暴走ストーリーな大事件あり。
ついでに主人公とメインヒロインが超能力を持っているという設定な辺りアレさが激しいのですが(苦笑)。
…そっちはそっちで、最初に考えたのはもう五年近く前という息の長い話です。
気になるという人はメールくれるなり掲示板にカキコするなりしてください。いないと思いますけど。

はぴすかが金欠により出来ないためにBMSでお茶を濁す日々、有名な方々のサイトを廻っているうちにDOUBLEに興味が湧いてきてしまいました。
…だって上手い人たち、みんなやってるみたいですし(俺みたいな下手くそと比べるのはそもそも間違ってるんですが)。
いやはや難しいのなんの。折角なので段位(級位)取ってみようかと思います。

本日の検索ワード。
:自殺ソング
これは数日前ですが(汗)。
落ち込んでるときに聞いてはいけませんマジで。暗すぎます。絶望します。

:茶倉 画像 Catch Me
まだ自分以外がやってるとこ見てないです。見たいです。

:ショートし爆発
…何がでしょう?

:ラディックス 2チャン
「チャン」がカタカナな辺り、それ系の人ではなさそうですね。
なんか有名な企業らしいです。ミラディン世界のアレは関係無いのか。

:スパ ティス 画像
スパロボ関係がヒット…残念、関係無いです。しかもこっちのは基本的に男。
ちなみに女で登場する場合は「ティニ」です。設定ばらしー。
 「サイガはどこだ! 出て来いサイガァァァ!」
 大陸間の緊張が破れ戦争の状況も最高潮に達し、獣牙族は聖龍族領地に食い込み始めて来た。
 元より将軍マステリオンの通知に少なからず疑問を持っていた聖龍族は対応に遅れて防戦一方を強いられており、このままでは不利な状態である。
 同盟を結んだ飛天族は鎧羅族の襲撃に手一杯で戦力をこちらに廻す余裕はまだ無いとのこと。敵方にあると言われたはずの高射砲がなかなか出てこないためにそちらは比較的優勢らしい。
 しかし聖龍族にとって最も危険な状況は今である。獣牙王エドガーが最前線まで出向いているのだ。
 彼はマステリオンの言葉を真に受けてしまった。かねてよりライバル視していた聖龍王サイガの存在が自らのナンバー1の邪魔になると言われてしまえば、猪突猛進の精神を持つ獣牙族の王のこと動き出して止まらなくなってしまったわけである。
 先ほど止めに入って来た格闘家の若者を顔見知りであったという獣将オルティガに任せ、自分は一人でも深く切り込んで行きサイガと決着を付ける気だった。

 同じ頃、少し離れた獣牙族の陣地に一つの影が侵入していた。
 「…獣牙族の軍師、セツナ殿とお見受けするが」
 「何奴!」
 自分に気配を感じさせずにテントの戸口に立つ影に、それでも普段の飄々とした様子を残したまま白面のセツナは立ち上がった。
 「私は絶影と申す。軍師殿に少々、話し合いをもちかけたい」
 「…聖龍族の隠密部隊とやらか? 話には聞いていたが…よく入って来れたな。
  それが話し合いとは何のつもりだ」
 「この戦いそのものに聖龍族の間で疑問が生じた。我々はそもそも情報に踊らされすぎたのではないかと」
 セツナの耳がピクリと反応した。獣牙族の中では珍しく冷静な物腰を持つ彼は、同様の疑問を抱えていたのである。だがそうでないほかの獣牙族、特に完全に喧嘩を売られた形のエドガーがああではとても言い出せる状況ではなかったのだ。
 「まさか話しのできる最初の相手が敵とはな。やはり、どこの馬の骨とも判らぬ新たな将軍の言葉を鵜呑みにしてはいかんと言ったところか」
 「理解が早くて助かる。そのため我等の王は率先して中央大陸に出向かれた」
 「何っ…」
 それはまずい。もうエドガーはサイガと対決するためだけに切り込んでいるようなものだ。
 「また随分と行動の速いものだな、貴様等の王は。我々に攻め落とされてからでは遅いと言うに」
 「心配無用。我々もまだ本気を出しているわけでは無いからな」
 「いずれにしろ前線に通達を出さねばならんな。ちょっとそこの。『馬』を呼んでくれ、至急だ」
 足軽とも言える者の暗号名で呼び出し、ササッと詔書を書き上げて渡す。
 それはほんの数分の間に行われ、通達は戦場へ出向いていった。
 「…フム。お主等の王も我等の王とさほど変わらぬ行動の速さと見える」
 「言うではないか…」
 言いかけて、セツナは絶影の言葉の端が気になった。
 「貴様… …いや、何でもない」
 何らかの違和感。むしろ獣牙族にも似た匂いをセツナは彼に感じたのだが、影は何も語らず、セツナもそれ以上の追求は控えることにした。

 各々の通達は全土に広がり、あちこちで停戦が始まりかけた。
 ある一点を除いて。

 「陽・花撃符!」
 「くっ!」
 桜の花の嵐が青い鎧のまだ若い女王を襲う。
 「なめるな…アース・ハウト!」
 女王のすぐ前で地面が激しく隆起し、花びらを全て受け止めた。
 その盛り上がった地面を蹴り、女王が跳ぶ。
 「ここまでっ!」
 「…っ! 一点防!」
 印を結んだ手から、攻撃されるところへ青い波動が動く。
 ヴォンッ!
 正面からの飛剣の一撃はそこで止められた。が、剣は波動を斬りつづけている。
 「このくらいで…!」
 「くうっ…コノハ、手伝って! 守りの追い風、お願い!」
 少し離れたところで戦況を窺っていた大樹の精霊が、主の呼びかけに飛び込んでくる。そして起こす力。
 女王の飛剣が逆に押されだす。
 「ええーいっ!」
 力を込め、反動で跳びすさる女王。
 (次の一撃で…!)
 終わらせねばならない。女王は覚悟を決める。
 構える桃花仙。
 「グランド・ウェー…」
 「百花繚…」
 技を決めようとする二人の間に、上から影が降ってきた。
 「ストーーーーーーップ!!」
 丁度二人の真ん中に着地しつつ、落下速度も利用した拳の勢いが地面を軽くクレーター状に吹っ飛ばした。
 「げほげほっ! な、なんなの…… … テッシン!?」
 もうもうと立ち上がる土煙の中、桃花仙ミヤビの前に顔を出したのは獣将オルティガと戦っていた破岩拳テッシンであった。
 「ミヤビ! …停戦だ。将軍マステリオンが原因でほとんど確定だって、サイガが一人で行っちまった。何でも朧衆が獣牙族との交渉に出向いたらしいから、こっちももうすぐ何とかなる。とりあえず逃げるぞ」
 彼にしては珍しく早口にまくし立てる。少し驚いたミヤビはポラリスとの決着を気にするものの、サイガへの心配が先に立ったらしい。
 土煙で視界が遮られ、相手側の状況が見えないポラリスにもやがて獣牙族と聖龍族が停戦を決めたとの通達が届いた。

 聖龍族の領地から退くエドガーと通達。
 「…オイ、そう言えばジャッカスの野郎にはもう伝えたのか?」
 決闘を邪魔されたという気持ちが強いエドガーは自然と口調も厳しくなる。小さくなりながら通達は答える。
 「いえ…どうにも行方が掴めないもので」
 「ふん、まあいい…そのうち気付くだろうよ」
 しばらく二人は黙って走っていたが、どうしても通達には気になる事があった。
 「…恐れ入りますが、お尋ねしたい事が」
 「なんだ」
 「エドガー様はかねてよりサイガへの怒りを募らせていたはずですが、随分あっさりと…」
 言い終わる前にエドガーは睨みを効かせた。縮み上がった通達は、そちらがあっさりと口を閉じる。
 再び無言の疾走が続いたが、またしばらくの後に今度はエドガーから口を開いた。
 「…停戦ってのに、王が自分からいきなり破るわけにゃあいかんだろうが。当然だ」
 「は…はい」
 「それに…」
 「はっ?」
 「…前に、ゼクシードが気になる事を言ってやがったもんだからな。成る程、聖龍族領地じゃなくて中央大陸が出所だったっつうわけか、邪悪な気配ってのは」

 そして中央大陸より皇魔族が聖龍族領地に飛来するのはそれから数日も経たない日だったという。


何となく、第一弾と第二弾の間の妄想です。
こんなにあっさり絶影とセツナが話を決めたとは思えませんが。

届きましたよ、神羅万象チョコ第二弾が二箱!
早速一箱開けました。アソートはこんな感じですよー。
51 41
50 40
49 39
46 38
45 37
44 36
43 35
42 34
54 33
52 32
(前)
…おいコラ! なんできれいにシリウスポラリスが抜けてるんですか!
ちょい、いきなりズレパターンですかそりゃないですよ。
まあ、クラウディアとアスタロット姐さんとりあえず一枚ゲッツですが…
つかホロ自体を美しくスルーしていて腹立ちますよやっぱ。

…その前にバイト帰りに見つけて買ってしまったわけですが…(苦笑)。
箱の前二つで、左が55(ボーンマスター)、右が45(バハメキア)でした。
ということは右側は普通に並んでたようです。よし、穴埋めゲッツ…しまった、今金が無いんでした(滅)。
 その場を静寂に陥れたのはただの一瞬。
 恐ろしいほどまでに正確に命中した弾、それは神野の側頭部から脳髄に熱く食い込んでいた。
 当人にこそその気は無かったが、そんなことはお構い無しに信頼を寄せてしまった桜子の目に映る、グラリと倒れる神野の体は…今この瞬間の心の拠り所の喪失に他ならなかった。
 「え……っ」
 起きた結果と一瞬見えた先程の友の顔、それが完全に乖離した今という時に果たして彼女が正気でいられるか。
 元より確固とは言えぬ精神を持たぬ桜子、その答えは問うまでも無く否。
 「……どうしたの………なんで倒れるの……お、起きて、よ…」
 理解を外れた神野の状態に彼の体を揺さぶる。ザッザッと草をかきわけて走り寄って来る足音にも気がつかず。
 「桜子ぉっ!」
 その声にようやく顔を上げる桜子、驚愕を貼り付けたまま。
 傷ついていない方の手を取り、朱鷺乃はしきりに『心配』していた。
 「大丈夫? 傷痛まない? ね、近くの民家でちゃんと手当てしよ」
 『心配』、し過ぎていた。
 「…どうしちゃったの、神野君」
 「え?」
 盲目になっていた。
 「神野君、動かないよ……」
 「だ、だってそりゃ」
 極限状態とは言え、全てが自分の気持ちで一杯だった。
 「何で、どうして…?」
 「そ、んなことより自分の傷の心配を――」
 その『心配』は、ただの押し付けであることに気がつかないまま。
 「どうして、どうしてっ…朱鷺乃、どうして神野君をこんなにしちゃったの…?」
 「………桜子?」
 桜子は神野の体を動かす……銃創からは零れる脳漿。
 ぱたっ、と草を濡らし、続いて降るは灰色の。
 「もう…一緒に行けないの?」
 気付く、その何とない気配から。
 お互い。
 「あ………」
 呆然とした朱鷺乃から、桜子はゆっくり後ずさる。
 「…どうして、撃ったの」
 その目からは感情が消えている。朱鷺乃が普段見ているような彼女はここにはいなかった。
 「…そんな、違っ」
 「神野君は私を守ってくれてたのに」
 その一言が最後の認識への抵抗をあっさり叩き潰した。
 …神野が? この不良が桜子を?
 「私っ桜子を、たすけようと」
 「信じてたのに!」
 聞き覚えのない大声は、さっきまでの存在認識の違いをさらにずれさせた。
 それは本能を刺激し――
 「!!」
 その腕を無意識のうちに上げさせた。
 次の瞬間には…それを目にして桜子は走り出していた。
 頭の中は真っ白だ。ただここの空気がその状況に置いて逃げることを最優先させていた。
 いやでも受け入れなくてはいけない死、それが自身へも襲い掛かってくる恐怖、それをもたらそうとしている友。
 彼女の中ではもう何もかもが滅茶苦茶だった。

 ふっと気付いて、上げかけた銃を持つ手を下ろしたのはそれから一分あまりも経ってからだった。
 ようやく会えた親友は、この何だかよく分からない不良に守られていた。
 知らずにそれを自分は勝手に傷つけられていると思い込んで――
 ……理解、した。


ここを見てる人は大抵ご存知かと思われますが、以前俺はバトロワの二次創作を書いてました。
…と言っても平和な部分が書きづらくてそこで停止してしまいましたが。
これはその話の先を部分的に書いてみたものです。
一応この先の展開も考えてはあるんですが、時間的に辛くなってしまいました。

深夜勤帰りにDAKARAなど買って、都合上長距離をてくてく歩いて帰る間に一口二口飲みました。
自宅に帰り着いて飲もうとして驚きました。氷混じりでしたから。
外側の部分が冷たい外気に触れて凍ってしまったんですね。
シャリシャリしてておいしかったです。

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