秋葉原の惨劇から一週間近くが経過したわけですが。

案の定オタクバッシングに走っているマスゴミを見るとゲンナリします。
それを抜きにしても今回いろいろ加藤智大被告のプライベート晒しすぎです。学生時代の中二病な文集引っ張り出されるだけでも十分公開処刑ですがな。

まあそんな心無い報道からも加藤被告の人となりが随分見えてきます。
…正直な話、同情せずにはいられません。
資本主義と恋愛資本主義、どちらにも虐げられてきた様子が見て取れました。

両親からは過剰な期待をかけられる。現状を責められるとなると、勉学に関係ないことにも相談しづらくなります。一番近くに居るはずの親に何も相談できないというのはなかなか苦痛なものです。
仕事場でもリストラの話が挙がって自分が対象じゃないかと大きく不安になったとか。劣等感の現れと言ってしまえばそれまでですが、家庭でコンプレックスを抱えている彼がそんな人間になったとしても何ら不思議はないです。第一遠慮を知る人間はふとするとそうなりがちでもあるはずで。

男女関係の掲示板書き込みにしてもひどくいろいろ晒されましたね…。
世の中顔、顔、顔、顔とか。全く以てその通り。人は見た目が十割。
ただこれについては疑問が一つ…。
オノレの作業着に萌えとか書き込むほど二次元に傾倒して(?)いると思われるのに、何故か三次元でのメタ意識のツッコミを猛烈に入れている。これはどーゆーことか?
ここから彼が本田氏の著書を読んでいないであろうことが容易に推測できます。そして彼のヲタ性が事件にほとんど影響を及ぼしてないことも。
まあ凶器の選択については何かしらの影響があったようですが、その作品で出てた武器ががダガーナイフじゃなくてメイスとかだったらそっちになってただけということです。
現実に彼の身を取り巻く環境に目もくれずに、嗜好が共通するオタク全てが犯罪者予備軍だと思わせるようなマスゴミはガチで消えて欲しい所。

本田氏の著作は本当に世の中の仕掛けが分かるのですよ。
彼もしっかり読み込んでおけばそれこそ『オレは本田透氏に感謝している。彼の本を読まなければ猟奇的殺人者になっていたから…』みたいな文を書くような状況になってたはずです。本当は俺のことでもありますごめんなさい。
俺らみたいな喪男に、恋愛資本主義の世の中は苦しすぎるんですよぉぉーい。
そんな世の中でキモがられまくりの俺らに溜まる喪闘気を癒してくれるのが「物語」というコンテンツなわけでして。当然アニメや漫画、ラノベといったものも含まれています。
加藤被告だってある程度はそっち方面に通じていたはずです。女性セブンでも何か書かれてましたしね。ていうかプリキュアは単なる女児向けだけのアニメじゃねえ、少女キャラが出てくるのがロリコンアニメとか言うなら宮崎駿作品だってそうじゃねえか偏向記事書くんじゃねえ三流糞ライター。
恨み節はともかく、そんな「物語」に数多く触れていたのに三次元で惨劇を起こしてしまったということは、やはり三次元を現実として認識し過ぎ、二次元は所詮自意識のツッコミの対象でしかなかったのでしょうか。
脳内でムカつく連中を皆殺しにするなら捕まることもありませんし誰も悲しみません。
三次元を現実として認識し過ぎるのは不幸を呼ぶだけですね。

もちろん加藤被告に同情せざるを得ない部分が多々あるとは言え、三次元で実行してしまった悪事は三次元で許されるはずもないわけです。
亡くなられた方々の冥福をお祈りします…。


今回の文章は本田氏の著書「世界の電波男」に拠る部分がございます。ありがとうございます。

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