もう今月弐寺し過ぎ飯贅沢し過ぎでゼニが無いのにファントムと合わせて買っちゃったよハハハ。
キモメン文学サイコー。

一般の方にはピンと来ないかも知れませんが、ぶっちゃけ世の中の作品と呼ばれるモノには萌えが溢れてたりすることが多いわけです。
頭ごなしに萌えを否定する人はその作品の作者さんの人となりを自分勝手な妄想で決め付けてるだけかも知れませんや。まあ人一人心の中にいろんなモンしまいこんでますからね、ええ(Arc The LadII Seven forld storiesより)。

グリム童話と言えば「本当は怖いグリム童話」などと残虐面ばかり強調されちゃってますよね。
実際子供向けの童話のくせに無闇に(それでいて都合の悪い部分は平気で無視して)リアルに考えると麻酔ナシで腹かっさばいたり義理の家族をさくっと虐殺したりと、まあ鬼畜。
でも正義っぽく書かれてる辺り、いわゆる子供にありがちな「無邪気な残酷さ」というやつですか。
ですがその残酷さは単なる物理的・表面的な残酷なだけでは収まってないということもまた事実。この辺りは一話ごとの解説にあります。
視点を変えればそれはそれでヲタ的にもイイという属性持ちの人もいるでしょうが、多分少数派なのでそれは別の話ということで。

また、サイトの紹介にもあるようにただ萌え要素をオープンにしただけではなく、キモメン文学要素、喪男の悲哀を描いた話も収録されております。
この話からは、元の話が作られた時代でも顔面差別主義が横行していたという事実が分かってしまったりするのですよー…
人の業は深いものです。

さて残酷系の話は打ち切るとして。

基本的にはヲタ向けですね。ネタ満載ですし。
ただ本来のグリム童話に造詣が深く、人物の内面をよく理解している方なら頷けるようなこともあるでしょう。一般人では誰も書こうとしなかった面を強調している部分もあります。もちろん萌える意味で。

いきなり話が一部戻って恐縮ですが、昨今の一見して萌えるモノには実は残酷だったりするものもあるわけで(例・ひぐらし)。
その辺りもひっくるめて萌えてしまうハイレベルなヲタにも対応しているという、そんな要素まで内包しているグリム童話はまさに萌えの先達、アンセスタルレガシーですよ(意味が被っとる)。

こんな感じであらゆるものの萌えを引き出していければ、いずれは万物に萌えるという悟りの境地に…いち萌えヲタとして見習いたいものです。



…ちなみにあまりグリム童話を知らない人はこの本ではじめて見る話もあると思います。ぶっちゃけ俺は半分以上知りませんでした。
某DQ8とかモロにアレがモチーフだったんですね…あああ。

ISBN:4847016440 単行本 本田 透 ワニブックス 2006/03/25 ¥1,200



次回はライトヘビーノベル誌「ファントム」の感想をお送りします。
厚い上に内容が凝縮されまくってるので読むのが大変だ…

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