EDEN(7)

2005年11月25日 その他創作
 城門を堅く閉ざし、外部からの侵入者を頑なに拒むこの国の王城。
 かつては美しかったこの国も、何事かが起きて城の様子がこのように暗く変わってしまってからは政治もままならず、城下町は荒みきった。
 何も知らされない普通の人々は荒くれ者に怯える日々が始まり、その大半はまだ自治されている地方へと逃げるように引き上げて行った。
 残った者はチンピラ紛いの悪人、今の城の状態に直接対抗しようとする者、そしてそのおこぼれに与ろうという傭兵たちだけであった。
 
 「それで。変なガキにどつかれて気絶して、そのまま見失っちまったと」
 城の一室、元は部隊長クラスの詰め所だったところか、やや広めの部屋でダルマが倒した大男が髪を立てた別の男に叱責を受けていた。
 「…申し訳ありません」
 「馬っ鹿もん、そら当然や。確かにな、追ってた相手はお前の手に負えるような連中やあらへんのや。そいつらにのされんならともかく…」
 「その辺にしとけよユーズ」
 テンガロンハットをかぶった男が扉から現れ、ユーズを宥めた。
 「ガキでも強い奴ぁ強いだろうよ。外見だけで実力を決めるのは早計ってやつだぜ」
 「ニクス…そいつもお前の経験談てやつか?」
 「まあな。一度だけガキだと思って不覚をとっちまったことがあってな」
 ニクスという男はさほど昔から国に仕えていたわけではないが、当人曰くところ戦場を渡り歩いて来たという。現場叩き上げのユーズからすると多少胡散臭く思えることもあり、完全には信用できないのであった。
 「…ま、ええやろ。次から気をつけえよ、ジルチ」
 「は、はい」
 恐縮しながら出て行く大男。
 当人には言わないが、ジルチは毎回全くの成果無しで戻ってくることは無かった。一応、厄介そうな子供がいると分かったという収穫があったということもあり、今回もとりあえずは多少の説教だけで済んだようなものだ。
 「ガキって言うからにはさ、やっぱ大してでかくも無かったんだろ? それでジルチを止めたってんなら要注意じゃねえかな」
 「…せやな。なんかの間違いかて味方ってこたあ有り得なさそうやし、気ぃつけとくか」
 それにしても妙である。レジスタンス側には次々と人員が増えているような気がしてならなかった。今回の子供といい、どこかの剣士がついたという話といい…
 新たに加わった面々以外とは正直なるべく戦いたくない、というのがユーズの本音だった。
 元、同僚である面々とは。
 …だが、今や敵である以上はいつか相対せねばならないだろう。
 突如変わってしまった皇女…今は女王の座にあるエリカの命令が終わらない限り。


とりあえず週刊は維持です。
音楽聞きながらだとペースが多少上がりますねー。
…あー、ちゃんとEDENPCに落とし込まないと。

暗くなってから出かけたら突然歩道を塞ぐように走って来る自転車学生服の一団が。
ぎりぎりで避けられましたがそのあと後ろで何かわめいてました。
口から糞垂れる前に明かりぐらいつけろ。

本日の検索ワード。
:Catch Me ナイア
オンでもなく(オンはチャイナ服ですが…)IIDX空間的サイバーファッションでもない姿は貴重ですよね。
実際あまりそういう弐寺キャラの姿は少ないような。

:三次元系 ユーロビート
うーん、関連性がよく分かりません…それともムービーのことですか?
VJ GYO氏の三人娘は最近一作置きにムービーに登場してますよね。10thやはぴすかには無し。段位リザルトやカードには登場してますけど。
ということはDDでまた出るのかな? ユーロに限りませんけど。
あとは衣装が…作ごとにどんどんぇろく…今度はどんなんだ。

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