EDEN(4)

2005年11月2日 その他創作
 場末の飲み屋というものは情報収集に最適であり、集まれる隠し部屋でもあれば拠点としては事欠かない。
 「工作中に見つかったようだが、無事か…なんだそれ」
 髭の男のものとは違う声がした。「それ」とは多分自分のことだろうとダルマは思った。
 「拾い物だけど、しばらく仕舞っといたほうが良さそうなもんさ。イロハ、開けてくれ」
 「はーい」
 ガタンと音がして別の扉が開いたらしい。その中と思われる方向に少し歩いた辺りでダルマは下ろされた。ズボンの生地の下から感じられるのは冷たい石の床の感覚。
 目隠しを外されると殺風景な白い壁の部屋だった。先ほどの二人が目の前にいてその先に今入って来たと思われる扉が開いたままになっており、そこからさらに扉を過ぎた物置のような場所。
 「悪いけどこういうのも付けさせてもらうな」
 重厚な鉄球が両足に嵌められる。
 「囚人扱いかよ…」
 「ここなら隣の部屋の会議も聞こえるし、今後何かあったらスムーズに参加できるように話だけは聞いててもらいたいの。それまで逃げられてもちょっとね」
 (もしオレが城側のスパイだったらこれでも甘い待遇といわざるを得ない。本当に大丈夫なのかこいつら…)
 「それと」
 女性はそう言うとしゃがんで目線をダルマと合わせた。
 「人探ししてるって言ってたわね。特徴、教えてくれない?」
 さっき体当たりの件で会話したときに話しておいたことだった。
 願ってもいない。向こうから聞いてくるとは…ダルマはツガルの姿を思い起こして、覚えている限りを伝えた。
 「…そう、分かった。それっぽい人、見かけたら教えに来るわ」

 短い会話が終わり、部屋にはダルマだけが取り残された。
 周囲を見回してみるとここは酒蔵のようだった。やはり飲み屋なのだ。
 「…………」
 しばらくは大人しくしておくしかないか。見つかるかもしれない…いや、多分見つかる。不思議と確信めいた気持ちがあった。


…ほとんど無理に文を作ってる感じがします。ああ一月以上開いてるし。

本日の検索ワード。
:倉田英之 電波大戦
単に周囲の人によってモテの魔の手に襲われるのかも分かりません。
本田氏の場合は大田出版の方々がそういうのをおびき寄せるタイプだったのかも…

:神羅万象 ツキミスキー
E・X・E! E・X・E!
30枚集めるのは勘弁してください。

:倉龍王サイガ
落ち着いてー。正確な誤植は(変な日本語…)「蒼龍王サイガ」です。

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