EDEN(2)

2005年9月15日 その他創作
 殺伐とした雰囲気に呑まれそうになり、思わずダルマは身を強張らせた。
 「…思ってたよりずっとやべえな、これ」
 あちこちを傭兵なんだかならず者なんだか分からない連中が跋扈し、建物の窓と扉は閉め切られ、とにかく空気が非常に重たい。
 子供と思われたのか、さっきもチンピラにゆすられそうになった。数年鍛えた甲斐があったか、逆にしばき倒してしまったが。
 こんなところにツガルは帰ったのか。もうあれから三年近く経っている、まだここにいるのだろうか。
 しかしそれを否定してしまっては完全に道が塞がってしまう。いないにしても、何か手がかりでもあれば…
 「それにしても無駄に広いな…どう探したものか」
 建物自体はかなり多いが、入り口が閉まっているもの以外はベニヤが打ち付けられて閉鎖されていたり、窓もドアも壊されて略奪の憂き目に遭って廃屋と化しているものばかり。
 地道に当っていたら何年もかかるぞ。そう思っていた矢先、遠くの喧騒が耳に入った。
 野次馬根性も手伝って、騒ぎの元へ走って行く。

 「迂闊だったぜ、してやられちまった!」
 「いいから今はさっさと走る!」
 追われる者。
 「待てェェェェいっ!」
 追う者。
 周囲の驚きとざわめきをよそに決死の追いかけっこは続く。
 無謀にも一人の男が追われる者の女性の方に近付いていく。
 「姐ちゃん姐ちゃん、良けりゃ隠れ場所を…」
 「邪魔!」
 「ぱごぁっ」
 一言の下に吹っ飛ばされた。この男も、騒動の理由を知れば今のような行動を取るには至らなかっただろう。
 そして今一人、理由を知らない者が。
 「うわったったったったた!」
 「なにっ!?」
 両者の間に一人の少年が突っ込んできた!
 あまりにちょうどいいタイミングになす術もなく少年に体当たりをぶちかます追う者。
 「ぐっは」
 「ってな、今のオレがそれだけでやられたくねっての」
 体当たりされる寸前に急所に向けての攻撃を放ち、自分が巻き込まれるのを防ぐ。
 思わぬ攻撃に鎧を着込んでいた追う者はあっさりと地に伏した。
 妙な髪形をした追う者が気絶したのを確認すると、少し離れたところでこちらを見ていた追われていた二人がおそるおそる近付いて来るのが見えた。
 「大丈夫だったか?」
 明らかに年上の二人に話し掛けるようなものではない口調。だがそれとは関係無いことで女性の眉が片方跳ね上がる。
 「ちょっと、自分の心配しなさいよ。あんた今何したのか分かってるの?」
 「へへ………まずかった、かな」
 「しょうがないわね、ちょっとこっちへ。急いで」
 人目に付くのを避けたいのだろう、あれだけ周囲の目を集めておいて、一体何なのか。
 ダルマは髪の短い女性に手を引かれて建物の陰に連れて行かれた。もう一人の髭の男ももちろん一緒に。


…ダメですね。やっぱり三話完結なんて無理でした。

時間があったはずの昨日は雨。
IIDX今日やりてえと思うものの、明日のバイト開始時間の都合で断念…くう。
BGMも設定したし、早くやりたいです。

はぴすかのサントラジャケットが公開。
…リアル夏天…
なんか、まあ、いや、別にいいとは思いますけど。
…むう、士朗に嫌われそうな性格です。俺。

Auroraに出演しているあの髪型があれな少女はリアルで有名なコスプレイヤーさんだそうで。
いやまあ、そりゃあの髪型は強烈によろしくないです。
公式のNEW SONGで「美少女」と書かれていたのにはまともに「え゛ー…」と思ったものです…
いや、実物は普通に美少女ですよ?
…髪型一つでああも印象変わるものですか。恐ろしいと言いますか。

本日の検索ワード。
:こんなに月が紅いから
…俺のだけなんかどうでもいいことで書いてます。

:クラキ 御徒町
クラキって誰ですかー。○士○ロッ○○の人ー。

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