氷割り

2005年3月11日 日常
 「な・なんじゃこりゃあぁぁぁー!」
 久々に自分の支部に帰ったケルンが、屋外運動場を見た時の第一声である。

 ずかずかずかずか、ばんっ! と本部を歩いて扉を開けるケルン。
 「おお、帰ったな」
 相変わらずの創始者に、
 「『おお、帰ったな』じゃねー! なんだあれは!」
 怒鳴りつけるケルン。
 「どうだ、この星にも四季を作ってみたぞ」
 「いらんわ!」
 「風情の分からん奴め…」
 「風情で体が鍛えられるかっ!」
 …鍛えられないだろうに…
 CWメンバーの基礎中の基礎だが、ケルンの怒りの炎にさらに油を注ぐだけのことなので黙っておく創始者。
 「大体何事だ?」
 「何もかにも、オレんとこの運動場が雪で埋まっちまってるじゃねーかよ!」
 「雪かきぐらいしなさい」
 「めんどくせー。冬の間中ちまちまそんなことやってられるかよ」
 「気で溶かせないか?」
 ……間。
 「それだぜ」
 ガチャ。バン。
 「…………ま、あいつらしいと言えばそうなんだが」
 何か変化がある度にこれである。

 かなり雪が降り込めたらしく、普通に入るとケルンの腰くらいまで埋まってしまう位積もっている。
 仕方無しにケルンは軽く飛んで運動場の中央に立った。
 「……はあっ!」
 支部の建物まで届かない程度に気を解放。
 みるみるうちに溶けていく雪。
 「へっへー…楽勝じゃんか」

 さて、とある任務における世界にて。
 雪の積もった道路でなんとは無しに思いつくケルン。
 「…暇だし、雪かきしちまうか」
 当然前項の出来事を思い出したが、能力規制のためにそこまでの気は出せないし、それにそんな方法では雪の無くなり方が明らかに不自然だからだ。
 ザッザッ、と雪を削るケルン。だがあちこちでガッと止まる。
 「こりゃ…凍ってるのか」
 人が多数通るなり、何かの乗り物の車輪で圧迫されれば底が凍りつく。積もった雪の特徴だ。
 破壊力任せでカカト落としを敢行してもびくともしない。
 「どうするか…邪魔なんだよなあ、ほっときたくねえし」
 「お、雪かきかケルン」
 困っていると、この世界での仲間の一人が声をかけてきた。
 「ああ。でもこの氷とかって」
 「ああ、お前南方から来たんだっけな。知らないか、踏まれた雪って下が凍るんだよ」
 まあ知っているのだが。
 「どうする?」
 確か倉庫にツルハシが、と言いかけて。
 「まあ見てろ、後俺やるから」
 と言うと、
 「はあっ」
 手からエネルギー波。たちまち氷が溶けていく…
 「………」
 何故この世界で自分がその程度の力が使えないのか。
 ケルンはやはり創始者にあまりいい感情を持てなかった。


オチも何もかも弱い気がします。
てか、少しの眠気が頭の働きを押さえてしまってます…

雪かきついでにタイトル通り氷割りなどやってみました。
ツルハシで敢行しましたが、普段腕の筋肉使わないのでくたばりました。
寝て起きたら筋肉痛などになっていませんように。
…風呂浴びたのにいま腕がちょっと疲れてるんですが。危険でしょうか。
明日も予報は雪。バイト先まで自転車こぎ切れますでしょうか。
腕が筋肉痛だとハンドルがきついです。
足元が覚束ないのできっちり握ってないと危ないんですよ…

巍嗣さん移転お疲れ様です。紹介文有難うございます。
http://blog.zaq.ne.jp/limitbreak

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