バイトの一環

　街にクリスマスソングが流れ、ツリーに電飾が為されて、今日はその当日。
　カップルや家族連れが楽しそうに通り過ぎていく中、僕はサンタの格好をして呼び込みをしている…
　とは言え、彼女が隣で一緒にバイトしている分、世間のもてない男たちよりはまだマシな環境にあるってところか。
　それにしても僕や彼女のこの格好…なんだかサンタへの冒涜のような気もする。本気でサンタを信じているような子供たちにも申し訳無い気分になる…
　いや、本気で白いヒゲまでつけるならいいんだけど僕は格好だけ。彼女に至っては…まあ言うまでもないだろう。それなりに可愛く女の子向けアレンジされてるとだけ言っておくか。ちょっと寒そうなんだよね。
　それはそうと、子供たちにたかられると困っちゃうんだよなあ。純粋な顔で純粋な疑問をぶつけられたりして、僕なら苦笑いしながら半端な答えを言うしかないんだけど、彼女は子供好きみたいでちゃんと答えている。
　「お姉ちゃんサンタさんなの？」
　「私はね、ちょっとサンタさんと同じ格好してるだけよ。キミがいい子にしてたら、ホントのサンタさんがプレゼント持ってきてくれるからね」
　「うん、いい子にしてるよ」
　相手の子供が本当にサンタを信じてるかどうかまで見抜いて答えてるみたいだ。僕には全然わからないのに。

おし、これ続き物にしよう（何
結末はイブにて・・・の予定で。

というわけで去年もやってましたが今年もサンタのコスp格好をしてプレゼントなケーキその他を配るハメになりました。
俺なんかはあまり子供が好きでないので微妙な所…

今日のアクセス元：野津圭太
えーっと…これ、俺の短編楽しみにしておられる方でしょうか。
そうでしたらありがとうございます。書いてる甲斐があるというもの。
まだ半端になってる話がありましたっけ。
そのうち書きますので野津圭太＝ケルン・ノーティの活躍をお楽しみに。

…って。検索かけたらどうやらキャラクターと同姓同名の方が
スタッフをやってらっしゃる映画がございますようで……
そんなに珍しい名前を使ってないのでひょっとしたら、と思いましたが、検索で出てきてしまうとは…
ご本人ご家族の方、俺のキャラクターの名前に他意はございません。
ご本人様とは一切関係ありませんので適当にお流しいただけるとありがたく思います。