前方から悪霊らしき精が多数飛来してくる。
 あまり害は無さそうだが、一応悪の気を放っている…ならば消す。
 ス…
 愛用の祭器、ディマランドロッドの先を前方にいる悪霊の一団に向ける。
 そのままロッドに魔力を注ぎ込み、僅かずつ高速でエネルギーを打ち出すように魔力封印形式を調整。
 連続で打ち出される魔力弾。
 マシンガンの如き怒涛の弾丸はあっという間に悪霊一団を一掃した。
 さほど強くもないモノならこんなことも有効だ。
 本当なら貫通系斬撃魔法の方が楽なのだが…何故だろう、今はこの方がしっくり来る。
 この世界の空気がそう思わせているのだろうか…不思議なものだ。

 …?
 湖岸に何か黒い物が見える。
 あれは…人? いや、人と同じ姿をした精霊の一種か。
 何らかの理由で倒れているようだ。
 舞い降りて確認すると、まだ息があるようだった。
 …彼女の近くに来た途端に周囲が暗くなった気がする。
 もしや彼女、夜の精霊だろうか。まあ、いいだろう。
 「しっかりしろ」
 声をかけて体を揺さぶってみる。全身に魔力による攻撃痕があるということは、戦闘していたということか。
 「う…う〜ん……よく寝たあ」
 回復魔法をかけてやると、何事も無かったかのようにのびをして起き上がった。
 「…おはよう」
 せっかくなので乗ってみる。私にしては珍しい…
 「おはよお〜。ところであなた誰?」
 「私か。ただのよそ者だ」
 「人間じゃないみたいだね。おなかすいてたのに残念」
 私を人間じゃないと分かるとはなかなかのものだが…人間だったら即食事にするつもりだったのか?
 「それよりもこの霧は一体…この幻想郷から流出しそうなほどのこれは何なんだ?」
 「んー、知らない」
 「ぼろぼろにされてたということは戦ってたってことじゃないのか?」
 「ちょっと気まぐれで通せんぼしたら、適当にしばかれちゃった」
 …なんだか会話的にも不思議次元に来てしまった気がする。
 「まあ…知らないっていうのなら別にいい。私はちょっと用があるから」
 何とは無しに言い捨てて速攻で飛ぶと、あとから先程の黒い少女がついて来ようとしていた。
 理由は知らねど通したくはないらしい。だが少しスピードを上げた所、もうついて来れなかった。

 …再び飛来する悪霊の類をなぎ倒していくと、今度は湖面に浮かんだ氷の板に精霊らしき少女がうつ伏せに倒れていた。


現在も東方の曲をかけて書いてます。東方漬けですよ。
…スパロボの続きが始められん…そんなものです。

九日の被り、ニュース論説するとそのニュースが出た日の日付に
なるんですね。知らなかったです…というわけで放置。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索