ストレンジャー・ステップ〜俺の求める旅路〜(5)
2004年11月21日 一次創作・CW 「どうやら、その顔だとそろそろこの世界に飽きてきたみたいだな」
会うなり顔から考えを読まれるとはいい気分じゃねえな。
「お察しの通りだよ。で、話ってなんだ、聞いてやらんでもないぞ」
「…とことん自分本位でいたいんだな」
「早く始めろよ。つまらん話だったらぶっ飛ばす」
俺の態度にいちいち突っ込み入れるんじゃねえよ。
「わかったわかった…といっても、もう始まってるんだがな」
「?」
「つまり、君の放浪癖に関することも含めた話さ」
ほう。
「わかったよ、さっさと続けろよ」
「いや、もうひとつ一応聞いておこう。お前はその体、やはり嫌か?」
またそれかよ…
「嫌だ」
「それなら良しだな。お前がその体でなくなった上に、
好きな世界を好きなだけうろつける案がある」
…何だとっ!?
「人間に戻してもらえるんだなっ!?」
さすがにこれは喜べる。ようやく人間に戻れるんじゃあな。
創始者は俺の歓喜の声にこう答えた。
「それはお前の意思次第だ」
……? 意味わからねえ。
「なんだそりゃあ」
「そこではお前が好きなように形を取れる」
…やっぱりか。期待して損したぜ…
「結局今とおんなじじゃねえか! 思い込みだけで別種族になれるんんなら苦労はしねえぜ!」
俺の言葉に奴のゆらめきは変わらなかった。
「それが、思い込みでなれるのだ」
………!? さっきからいくつかの感情がループしてる気がするんだが。
「君には、電脳世界に行ってもらおうかと思っている」
電脳…世界だと!?
「そこなら世界は無限に広がる。好きな形をとろうと思えばとれるし、外部若しくは内部からの入出力により様々な物が地表にできては消える。
歩き尽くすことのできない世界だ」
ごちゃごちゃと、そんなことはどうでもいい!
「分かったから早くその世界に連れて行ってくれ!」
そんな話を聞かされて俺が黙っていられるかってんだ。
でも創始者は冷静に見ている。
「…お前、“電脳”という意味分かってるか?」
「そういう名前の世界なだけだろ! 何でもいいから早くしろ!」
「……………」
モヤモヤの上のほうが前に少し倒れた…人間で言えば頭を抱えたってところか?
「…まあ、いい…今から案内人呼ぶぞ」
「分かった分かった」
なぜか疲れた創始者の声に俺は軽く答えた。
すると、シュン! と俺の隣に男が一人突然出現した。
「や、はじめまして、かな」
随分と慣れ親しげに手を上げて挨拶してきやがる。
「僕はディルアス・カインドネス。四天王の一人さ。よろしくね」
ディルアス…なるほどな。確かに記憶にある。
「案内してくれるんだな? すぐ頼む」
「あいあいさー」
これまた軽く返事すると、俺の手をとって…
次の瞬間俺は違う部屋にいた。
「なっ、何事が起きやがった?」
「君が急ぐって言うから、ちょっとワープしたんだけどね。気に入らなかったかな?」
ワー…プ…えーと…瞬間移動?
「……ま、まあまあだな」
「そりゃ良かった」
なんか場違いな俺の回答を笑顔で返してくれる。結構いい奴かも知れねえ。
「…で、どうするんだ? どっちかに入るんだろ?」
目の前と後ろには両開きの取っ手が無い鉄の扉が一つずつ。
「まあね。これはグラビティーロックの出口だよ」
………??
「さっきからよくわからん言葉ばっかり出てくるんだが…」
「要するにここから先は無重力空間になってるから、今までと同じ方法で移動できないのさ。ここはそれを慣らす部屋、ってこと」
………意味がさっぱりだ。
「とりあえず、無重力にするよー。ぽちっとな」
といってディルアスは壁の赤いボタンを押した。
………!!??
奇妙な浮揚感が俺を包んだ。体が浮く…
あ、足が地に付かない!!
「な、な、な、何だこりゃぁあ!??」
驚いてわたわたしてると今度は天井が頭のすぐ近くに!
焦って手を突き出したら床に向かって体が加速しやがった!
「ああおあおおあああ!?」
だ、だめだ、状況が分け不明だ! というか混乱しちまって何が何だか………
「しょうがないなあ…」
ディルアスの声がしたかと思うと…
体が床(…だったっけか)にいきなり引き寄せられた!
ドサッ!
「くう…」
体が体だからか痛みは無い…でも、どっちが上なんだ?
俺は壁のような床のような……何だか這っていた。
「落ち着きなよ。また重力を発生させたから、引き付けられるほうが床だよ」
…………はっ。そ、そうか……
というわけで俺の無重力初体験は散々だった。
まあ、初めて無重力下に放り出されれば誰だってこんなんか…
お・終わんない〜〜〜(豪汗
無重力描写なんて書くつもりなかったんですよぅ。マジに。
それが書いてるうちにどんどん想像が膨らんでって……
だんだんカオス・ウォーリーズ本部の間取りが具体的になってきました(何
マッククーポンで照り焼きバーガー四個食いしてきました。
やっぱり照り焼きバーガーはいいです。
どこぞの○名○とは言わないように…(分かる人には分かります)
リンクさせて頂きました。>ガテマラさん
お久し振りです。万一別人でしたらごめんなさい。
会うなり顔から考えを読まれるとはいい気分じゃねえな。
「お察しの通りだよ。で、話ってなんだ、聞いてやらんでもないぞ」
「…とことん自分本位でいたいんだな」
「早く始めろよ。つまらん話だったらぶっ飛ばす」
俺の態度にいちいち突っ込み入れるんじゃねえよ。
「わかったわかった…といっても、もう始まってるんだがな」
「?」
「つまり、君の放浪癖に関することも含めた話さ」
ほう。
「わかったよ、さっさと続けろよ」
「いや、もうひとつ一応聞いておこう。お前はその体、やはり嫌か?」
またそれかよ…
「嫌だ」
「それなら良しだな。お前がその体でなくなった上に、
好きな世界を好きなだけうろつける案がある」
…何だとっ!?
「人間に戻してもらえるんだなっ!?」
さすがにこれは喜べる。ようやく人間に戻れるんじゃあな。
創始者は俺の歓喜の声にこう答えた。
「それはお前の意思次第だ」
……? 意味わからねえ。
「なんだそりゃあ」
「そこではお前が好きなように形を取れる」
…やっぱりか。期待して損したぜ…
「結局今とおんなじじゃねえか! 思い込みだけで別種族になれるんんなら苦労はしねえぜ!」
俺の言葉に奴のゆらめきは変わらなかった。
「それが、思い込みでなれるのだ」
………!? さっきからいくつかの感情がループしてる気がするんだが。
「君には、電脳世界に行ってもらおうかと思っている」
電脳…世界だと!?
「そこなら世界は無限に広がる。好きな形をとろうと思えばとれるし、外部若しくは内部からの入出力により様々な物が地表にできては消える。
歩き尽くすことのできない世界だ」
ごちゃごちゃと、そんなことはどうでもいい!
「分かったから早くその世界に連れて行ってくれ!」
そんな話を聞かされて俺が黙っていられるかってんだ。
でも創始者は冷静に見ている。
「…お前、“電脳”という意味分かってるか?」
「そういう名前の世界なだけだろ! 何でもいいから早くしろ!」
「……………」
モヤモヤの上のほうが前に少し倒れた…人間で言えば頭を抱えたってところか?
「…まあ、いい…今から案内人呼ぶぞ」
「分かった分かった」
なぜか疲れた創始者の声に俺は軽く答えた。
すると、シュン! と俺の隣に男が一人突然出現した。
「や、はじめまして、かな」
随分と慣れ親しげに手を上げて挨拶してきやがる。
「僕はディルアス・カインドネス。四天王の一人さ。よろしくね」
ディルアス…なるほどな。確かに記憶にある。
「案内してくれるんだな? すぐ頼む」
「あいあいさー」
これまた軽く返事すると、俺の手をとって…
次の瞬間俺は違う部屋にいた。
「なっ、何事が起きやがった?」
「君が急ぐって言うから、ちょっとワープしたんだけどね。気に入らなかったかな?」
ワー…プ…えーと…瞬間移動?
「……ま、まあまあだな」
「そりゃ良かった」
なんか場違いな俺の回答を笑顔で返してくれる。結構いい奴かも知れねえ。
「…で、どうするんだ? どっちかに入るんだろ?」
目の前と後ろには両開きの取っ手が無い鉄の扉が一つずつ。
「まあね。これはグラビティーロックの出口だよ」
………??
「さっきからよくわからん言葉ばっかり出てくるんだが…」
「要するにここから先は無重力空間になってるから、今までと同じ方法で移動できないのさ。ここはそれを慣らす部屋、ってこと」
………意味がさっぱりだ。
「とりあえず、無重力にするよー。ぽちっとな」
といってディルアスは壁の赤いボタンを押した。
………!!??
奇妙な浮揚感が俺を包んだ。体が浮く…
あ、足が地に付かない!!
「な、な、な、何だこりゃぁあ!??」
驚いてわたわたしてると今度は天井が頭のすぐ近くに!
焦って手を突き出したら床に向かって体が加速しやがった!
「ああおあおおあああ!?」
だ、だめだ、状況が分け不明だ! というか混乱しちまって何が何だか………
「しょうがないなあ…」
ディルアスの声がしたかと思うと…
体が床(…だったっけか)にいきなり引き寄せられた!
ドサッ!
「くう…」
体が体だからか痛みは無い…でも、どっちが上なんだ?
俺は壁のような床のような……何だか這っていた。
「落ち着きなよ。また重力を発生させたから、引き付けられるほうが床だよ」
…………はっ。そ、そうか……
というわけで俺の無重力初体験は散々だった。
まあ、初めて無重力下に放り出されれば誰だってこんなんか…
お・終わんない〜〜〜(豪汗
無重力描写なんて書くつもりなかったんですよぅ。マジに。
それが書いてるうちにどんどん想像が膨らんでって……
だんだんカオス・ウォーリーズ本部の間取りが具体的になってきました(何
マッククーポンで照り焼きバーガー四個食いしてきました。
やっぱり照り焼きバーガーはいいです。
どこぞの○名○とは言わないように…(分かる人には分かります)
リンクさせて頂きました。>ガテマラさん
お久し振りです。万一別人でしたらごめんなさい。
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