えーと、まあなんちゅうか、見ちゃったので。
反転解毒するために綺麗にいかせてもらいます。

 会議室集合のわずか十分かそこらか前―――
 似たような道をたどる時間軸におけるその場所は混乱の極みにあった。

 〜〜リューク・ランティル〜〜

 …わざわざ俺らが出る必要性はあったのだろうか。
 どいつもこいつも民間人に毛が生えた程度の実力。
 銃を持って強くなった気になっている素人ばかりだ。
 こんなザコとも言えないゴミの相手のために俺が出されるとは…
 まあ、ミッションの都合上仕方ないか。
 時間が押してるようだしな。

 その建物に向かう。
 さっそく俺を嗅ぎつけた兵士がドカドカと足音を立てて現われた。
 俺に向かって何事か叫んでいるが聞く耳持たん。
 出た全員――7人か――が銃を腰だめにして俺に向かって撃つ。
 …下手糞が過ぎる。戦術の欠片もない、ただ個々が勝手に散漫に撃ちまくっているだけだ。
 そもそも突っ立った俺に当たる弾が全体の3割に満たない。他は逃げ道を塞ぐためにもなりはするが…強い相手には、弱点に連続して一点集中攻撃をするのがセオリーだろうが。
 人間相手にしか銃を撃ったことがないのだから仕方ないか。
 俺の目にはあまりにも遅い弾丸。別に当たっても痛くも痒くも無いが、勢い付けの意味も含めてカオスソードで薙ぎ払う。
 防御にも使うなら西洋剣の形をしたこれが一番使いやすい。
 キキキキキン、とはじく音。振った勢いで集団に向かって突撃。
 連続して弾が飛んでくるが気にしない。俺の丈夫な表皮は低質な銃弾の勢いを完全に吸収する。落下する弾。
 行動を切り替える思考時間も無かっただろう。すでに俺が奴等の目の前。
 「どけっ」
 タン。
 ダッシュから軽く飛び上がり、浴びせ蹴り。中央からいきなり突破。
 崩れ落ちる兵士数人をあとにこのまま突っ走る。後方や側面から銃を構えようとする姿が見えるが、奴等が向けようとした銃先はすでに目標を見失っている。

 建物に突入しても、連中が出てくる前に俺は颯爽と走り去っている。
 後ろから銃弾が飛んでくることもあるが、俺に通用するような物は当然皆無。
 …目標の部屋。外の騒ぎなどどこ吹く風か、声名を読み上げているらしく棒読みの声が聞こえる。
 時間が無い。俺はそのまま扉を吹っ飛ばして中に入る。
 丁度扉の飛んでいく先は最奥の幹部に合わせてある。そっちは放置して、一番近い男?に軽く一太刀。
 今回のミッションでは各々の武器による流血は禁止のため、剣の腹でぶっ叩いた。
 だが俺のスピード。刀身は男?の腹にめりこみ、瞬間的には押された腹が体の反対側ぐらいまで届くくらいの衝撃を与えた。
 声名を読み上げていたと思しき男が突然の事態に慌てているのを、今度は延髄チョップでおとなしくさせる。ちょろい。
 そしてこの瞬間にようやく扉が三人目にヒット。ゴスッ、とぶちあたったところにさらに剣で一撃入れる。
 扉が折れて三人目を倒す。邪魔は消えた。
 あとはこの人質の日本人を連れて出るだけだ。
 日本人に手をついて、テレポート。
 瞬時に俺と彼の体は首都まで送られた。
 目隠しもしてあることだし、俺のことは多分大丈夫だろう。


つづくかもしんない。

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