猫―The Cat―

2004年10月14日 日常
 俺は数え切れないほど、生まれ変わってきた猫。
 百万回? ちっちっち、甘いぜ(古)。
 そんな猫としてのアイデンティティを否定した程度で
輪廻を終えた奴と一緒にしないで欲しいもんだな。
 …要するに俺はずうっと、人間とつきあってたのに
いつまでも奴等の心を理解せずに生きてきたってだけだけど…な。

 いろーんな世界で、いろーんな猫を見てきた。
 ある世界では虎や奇妙な形をした猛獣も猫扱いされてるところがあった。
 馬鹿な人間がおいでおいでして襲われてることもあったさ。
何がやりたかったんだか、今でもさっぱりだ。
 別の世界ではキャットウーマンとか呼ばれてる半人半猫がいたな。
 …ああそうだ、別個の世界に違うのが一種類ずつ。
 片方は夢を追ってて、子供の頃会って、しばらく見なくなったと思ったら
ひょいと何事も無かったように帰ってきた。
 それで結局は人間に近い世界に入っちゃったのは寂しかったけど、
元々人間に近かったからしょうがなかったのかもな。
 もう片方は最初は人間だった。…やっぱりこっちも人間優先かよ。
ちっ、思い出したら面白くなくなってきた。
 で、別の人間がその女が死にかけたとき猫と合成して生まれたのがそれ。
 どっちにしてもとんでもねーことするよな。
 また別の世界では…すごい奴もいたもんだ。
 友達が人間に殺されたからって、考えを巡らして犯人探しを
やってのけた奴までいたよ。
 なんちゅう頭してやがる。
俺じゃあ昔のことを覚えすぎててそこまで頭がまわんねえよ。

 まだまだ俺は終われねえ。これからも、面白い猫を探すぜ。
 それが俺の楽しい猫生だからな。


バイトの帰り、急いで食べた方がいいものを買っていったときは
近くの公園で食べています。
今日はアイスを食いたくなったので買って公園で食うことにしました。
食べ終わった頃、ふと気がつくと猫が寄ってきてます。
毛並みも良かったし多分飼い猫だと思うんですが…
とにかく俺に向かってニャァニャァ鳴き付いてくるんですよ。
一瞬なんだか分かりませんでしたが、案の定飯の催促でした。
座ってるベンチから植え込みの石垣に登って、
俺の自転車のカゴに入ってる空き袋まで顔を覗き込ますんです。
で、食い終わったブツの照り焼きソースがかかってた包装があったんで
しょーがないのであげました。
…それをなめ終わってもまだあると思ってるのか、
今度は鳴きながら体をすり寄せてきたりしました。
「もうねえよ」とか言っても聞きゃしないので、
さっきの包装を示してやるとまだ未練があるのかなめ出しました。
その間に逃げてしまいましたが…
まあやっぱり、動物は可愛いものだと思いました。

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