俺は奴がしたように、奴にしただけなんだよ。
 それがなんでこんな扱いなのかさっぱりだ。
 …分かってるさ。この国ではこうなってしまうことが。

 俺は家族を皆殺しにされた。
 偶然にも俺は助かったんだが、そのとき確かに奴を見た。
 声も聞いた。
 …生々しく姿を変えたかつての居場所が、奴の存在そのものを俺の魂に刻み付けた。
 だからそれが奴だと分かった。平然と衆生の前に顔をさらしていやがった。
 当然俺の怒りは爆発的に現われた。
 あらゆる時間をを奴を殺るための計画練りに費やし、そして…実行。
 基本的に平和なこの国でいきなりこんな手段で来るとは思わなかったのだろう。

 結果は所詮素人ということで、俺は捕まってしまったわけだ。
 国家に。

 平和を乱していないと言えば嘘になる。
 でも少なくとも俺の心に確実に安寧をもたらしたのは間違いない。
 俺は、自分の平和を守ることができたのだ。

 中期の懲役が俺に課せられた国からの刑罰らしい。
 奴が俺の家族を殺したという確たる証拠は無いにしろ、世間での議論も相まって情状酌量が図られたとか。
 …どっちにしても何の意味も無いさ。俺はもう、その辺の一般人と変わるところは無い。
 それは結局のところ俺自身以外に理解されることは永久に無いだろうがな…


宅間守死刑執行について。
一応、あんなことした奴がこの世からいなくなったということで
致死性有害廃棄物がこの世から一つ消えたといえば聞こえはいいですが(よくないw)、
奴自身の言葉からすれば明らかに我が国の刑罰で済むような状態でないことは間違いないですね。
精神鑑定で「他人の痛みを感じない」という旨の結果が出ているようですが、
ならば感じさせてやればいい・・・と考えるのは子供な考え方ですかね。
残虐だと言っても、そういう事やった奴に対してなら正直俺は何の躊躇いも感じませんし。
むしろあっさり死刑執行なんて生ぬるくていかんですよ。
反省の色も態度にすら表さなかったとは。

・・・俺の一部の精神状態を表すととっても真っ赤な混沌だと思います。危険。

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