…暗い。目が覚めた。
 ここはどこだ。誰もいない。
 身を起こす。ベッドに寝てたようだが、それ以外は生活感を感じさせない殺風景な部屋。
 「………」
 俺は黙って部屋を出た。扉もまた、まるで監獄のような金属製。違いといえば格子付きの窓すらないこと。
 扉の先は灰色の廊下。無闇に精神を圧迫するようなコンクリートの原色。
 道は左右に分かれている。右側の道の先、こちら側の壁に扉があった。
 何となくその扉を開ける。中はやはり殺風景、ただしこちらはがらんどうだった。
 今度は左側の道の先、突き当たりの扉。その手前は道が左に折れて進んでいる。
 その扉を開ける。
 やはり飾り気など無かったが、今度は長いテーブルとその周囲に小さなパイプ椅子が多数。
 食堂…にしては単純機能的過ぎる。休憩所のような感じ。
 だがそれだけ、他には反応の無い窓口のようなものだけ。
 もう一つあった扉から出る。折れた道の突き当たり横に出たようだ。

 その先の通路に見えた二つの部屋はやはり何も無い。
 廊下はこの辺りの部屋の外周を回っているようだ。
 とすると、残るはその更に続く廊下の先…
 その先に、何があるかな。


日常は閉ざされた中にあると思うんです。俺なんかきっかりまくり(大汗

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