…ふと気になった。自分の手、自分の足。体。
 ヒトに在らざる身でありながらヒトの体を模し、決して劣化せぬ組織。
 欠損すれば再生させられる。意識するだけで強度自体を変えられる。
 そして、常人、いやその辺の強者とすら比較にならない、桁違いの力。
 確かに“盟約”に沿ってさえいれば間違いなく俺は自由、最強だ。
 だが本当にこれは最強と言えるのか?
 力を出すのに条件が必要な強さは強さと言えるのか?
 ………………
 意味の無い問い、か。間違いない。
 俺は別に制限以上の力を振るいたいと思ったことは無い。弱いものいじめに興味は無いのだ。
 では、俺はヒトの姿を模しているのは何故か?
 ……多くの次元で高度成長し複雑な「心」を持つ生き物はヒト、各種亜人族以外にさほど見かけることはなかった。ゆえにヒトの姿の方が立ち回りやすいからだ……
 それはただの理屈だ。事実俺は好きな姿になることだってできるのに。
 ………………
 結局、俺の生まれ自体がヒトに関わっているから、なのか?
 ………………
 …………やめだ。
 考えていても答えなんか出ない。

 彼方に見える地球にも似た星。確かに間もなく滅びが訪れる未来が視(み)える。
 次はあそこか。……そうだな、良ければ……“仲間”でも、作れるといいかな……
 俺自身の未来を視ることはできない。これがどんな結果になるかは分からない。
 久し振りに、すがすがしい“面白さ”に胸がふるえた気がした…………
               ――――リューク・ランティル


これは数年前から考えている創作の一部分です。
でもこれはコピー&ペーストじゃなくて今書いたんですよね(苦笑)
ある程度の流れは頭の中で出来てるんですが何故か書く機会がありませんでした。
そんなわけでネタ不足の時はこんな感じで短編を書いていこうと思います。
短編の内容はこの一連のストーリーの一部のこともありますし別のストーリーのこともありますし、それらとは全く関係無い完全なオリジナル短編のこともあると思いますです。

ちなみにこれは「カオスウォーリーズ」なるストーリィですね。
↑の話の一人称キャラである「リューク・ランティル」は元々このストーリー全体の主人公でしたが、文中の通り最強キャラなためお話がつまらなくなってしまい現在は「ストーリーの最初の部分のメインキャラ」であり全体の主人公では無くなってしまいました。
なお今の全体の主人公はこの時点で登場すらしていませんのであしからず。

・・・何年も前から考えてたくせにネット上初暴露でやんの・・・
ある意味で痛いネタかもしれませんが、よろしければおつきあい下さい。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索